新横浜駅徒歩1分の婦人科クリニック 低用量ピル・子宮頸がん検査・生理のお悩み検査・治療

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子宮頸部異形成治療

当院では子宮頚部異形成に対し、CO2レーザーを用いた「子宮頸部レーザー蒸散術」という治療法を行っています。

子宮頸部レーザー蒸散術は「子宮全摘手術」や「子宮頸部円錐切除術」と違い、妊娠・出産に影響を及ぼさないという特徴を持った治療法です。

子宮頸部異形成の治療法について

子宮頸がんは、異形成という前癌状態から進行するため、子宮頸部異形成は子宮頸がんの前癌状態と言えます。しかし、軽度異形成のほとんどが自然治癒して正常細胞に戻りますが、中等度異形成の一部や高度異形成など、がんに進行しやすい異形成があります。

これらに気が付かずにいると頸がんに進行し、手術で子宮摘出を余儀なくされることがあります。

子宮頚部異形成には円錐切除術レーザー蒸散術があります。

子宮頸部円錐切除術

子宮頚部高度異形成の標準的治療は子宮頸部円錐切除術です。

この治療法は病変がある子宮の入り口(子宮腟部+頸管)を円錐形にくり抜く手術方法で、高度異形成はほぼ100%治癒します。

しかし、円錐切術後に妊娠した方は、手術で頚管が短くなったことにより「早産」のリスクが、円錐切除術を受けていない方に比べて1.7倍~2.5倍高くなるというデメリットがあります。

(Kyrgiou M, et al. BMJ. ;354:i3633. 2016)

また、円錐切除術は多くの場合、2~3日の入院が必要になります。

当院では行っておりませんので、必要な方には紹介状をお書きしています。

子宮頸部レーザー蒸散術

軽度異形成や中等度異形成の中には自然治癒しにくいものがあり、経過観察しているうちに高度異形成や上皮内癌に進行して行くことがあります。

下記の2つの状況は自然治癒しにくいことがあり、高度異形成に進行する前にレーザー蒸散術を行う対象となり得ます。

● 1年以上定期的な検査で、軽度異形成や中等度異形成が継続している。

● 子宮頸部にHPV型が16、18、31、33、35、52、58に感染している。

約200種類あるHPV型の中で上記7種は自然消失しにくい傾向にあります。

 

※どのHPV型に感染しているかを調べる「HPV型別判定」という検査があります。1年以上軽度異形成や中等度異形成が継続している方は保険で検査が可能です。

子宮頸部レーザー蒸散術の特徴

● 子宮頸部レーザー蒸散術とは、子宮の入り口の異形成が発生した部位にCO2レーザーを照射し、病変を焼いてしまう治療法です。

● 子宮頸部レーザー蒸散術は円錐切除術と違い、手術によって宮頸管が短くなることはなく、その後の妊娠に対して影響を及ぼすことがない治療法です。

 

蒸散術は麻酔が必要ないため、日帰り治療が可能です。

治療時間は約20分程度です。

治療後3-4週間は水っぽいおりものが増えますが、1ヶ月ほどで蒸散部分がきれいになります。

(術後4週目までまれに出血が続く場合があります。その場合は止血効果に優れた下平式高周波手術器にて凝固止血を行います。)

※予約制:日程はご相談しておりますが、時間帯は平日午後4時となります。

当院で使用しているコルポスコープ(病変拡大鏡)CO2レーザーは直接接続することが可能で、コルポスコープから直接レーザーが照射されます。

このため、レーザーを照射するためのハンドピース(手に持つ鉛筆様のデバイス)を持つ必要がなく、また、ハンドピースで術視野が邪魔されずに照射が可能となりました。

※コルポスコープは拡大鏡とも言われ、病変が拡大して見えます。蒸散治療中はこのコルポスコープで病変部分を拡大しながら行えるので、より正確に蒸散することができます。

 

右の図はイメージ画像ですが、この様に異形成が存在する子宮腟部・頸部(左側)にCO2レーザーを照射します。

子宮頸部レーザー蒸散術症例

子宮頸部レーザー蒸散術の治療成績

80%から90%で治癒しますが、20%から10%に蒸散術後異形成が再発することがあります。

治療4~6ヵ月後に再検査を行い、慎重に経過観察していきます。

当院での子宮頸部レーザー蒸散術の治療基準

蒸散術の治療前にはきちんとした診断が必要です。

当院では「子宮頸部中等度異形成」までの症例をレーザー蒸散術の適応としております。

 

 組織診の診断が軽度異形成、中等度異形成で、1年以上継続している。

 HPV型が16、18、31、33、35、52、58型のいずれかが陽性。

 治療範囲が可視範囲(コルポスコープで見える範囲)にある。

※術前の細胞診診断と組織診診断に隔たりが無い事が重要です。

※閉経後の方は術後に子宮頚管が閉塞することがあるため、蒸散術はおすすめしません。

※妊娠中や妊娠の可能性のある方の治療は行っておりません。

※必要な検査の後、蒸散術の日程をご相談しております。

※子宮頸部異形成や蒸散術の相談のみ(セカンドオピニオン)の場合は自費診療となります。(5,000円 15分程度)

治療費用(保険適応)

保険 3割負担  
子宮頸部異形成レーザー蒸散術12,000円程度(診察料、治療費、薬代含む)

治療後、出血を認める場合がございますので、ナプキンをご持参ください。
レーザー治療には安全を期しておりますが、念のため眼を保護するためのハンドタオルをご持参ください。

  診療日 / 診療時間

診療日
 
午前××
午後××
診療時間

午前 10:00~13:30
午後 15:00~18:30
【初診/再診】の受付時間
午前診療は12:30まで
午後診療は18:00まで

となります。

土曜日の初診

お電話ご予約ください。
(他の曜日は予約不要です)
予約受付時間は診療日の
10:00~13:30
15:00~18:30

休診日

木曜日・日曜日・祝日

   アクセス

住所

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