新横浜駅徒歩1分の婦人科クリニック 低用量ピル・子宮頸がん検査・生理のお悩み検査・治療
横浜市港北区新横浜3-6-1 新横浜SRビル5階
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HPVはヒトパピローマウイルス(Human Papilloma Virus)の略称で子宮頸がんの主な原因となるウイルスです。パポバウイルス科に属するウイルスの一つで、ヒト乳頭腫ウイルスとも言われています。また、HPVには約200種類の型があり、それらには型別に番号がついています。
HPVの型別による分類
● 高リスク型(がんに発展する可能性のある型)
16型, 18型, 31型, 33型, 35型, 39型, 45型, 51型, 52型, 56型, 58型, 59型, 68型
● 低リスク型(がんに発展することはない型)
6型, 11型, 41型, 42型, 43型, 44型
Point!
HPVは性行為によって感染し、皮膚粘膜や子宮頸部に感染しても血液中に入ることが無いため、感染防御の要となる液性免疫には記憶されません(自然には抗体ができません)。
そのため、HPVを排除しても繰り返し感染することがあります。
1983年に、ツアハウゼン博士らが子宮頸がん組織にHPV16型が高率に存在することを報告しました。その後の分子生物学の急速な発展により、ついに子宮頸がん予防のためのHPVワクチンが開発されるに至りました。この功績により、2008年、ツアハウゼン博士にノーベル生理学医学賞が授与されました。
子宮頸がんとHPV感染に関した2つの有名な研究論文があります。
論文1
子宮頚がん患者1918例のうち、90.7%にがん組織の中からHPVが検出されたという論文。
この論文の結果から、子宮頚がんの原因のほとんどがHPVの感染であると考えられています。
論文2
子宮頸がん細胞診検査が正常だった1622例のうち、同時に行ったHPV検査で高リスクHPVの感染が86例に認められ、HPV陰性(HPVが認められなかった)は1536例でした。
数年間の経過観察の後、高リスクHPV 86例のうち6例(7%)が高度異形成や上皮内癌に進行したのに対し、HPV陰性 1536例のわずか1例(0.07%)しか高度異形成や上皮内癌に進行しなかったという論文。
この論文の結果から、高リスクHPVの感染が子宮頸がん進展の危険因子になる事が考えられます。
Int J cancer 1996 Dec 11;68(6):766-9.「PCR-based high-risk HPV test in cervical cancer screening gives objective risk assessment of women with cytomorphologically normal cervical smears」
日本女性の子宮頸がんから検出されたHPV型は16型と18型が最も高く、これに52型と58型を加えると全体の72.5%を占めます。
海外と比べると、16型の検出率がやや低く(海外では約53%)、52、58型の検出率が高い(海外ではそれぞれ約2%)ことが日本での特徴です。
現在、どの型のHPVに感染しているかを簡単な検査(HPV型別検査)で調べることが可能となりました。 感染している型が分かれば、今後子宮頸がんへ移行しやすいのかどうか調べることが出来ます。
子宮頸がんには扁平上皮癌(約8割)と腺癌(約2割)があり、感染しているHPV型が異なる傾向にあります。扁平上皮癌ではHPV16型の感染が、腺癌ではHPV18型の感染が多く検出されています。
HPV16/18/31/33/35/52/58の7つの型は、他の型と比べて進行のリスクが高いと言われています。
Int J Cancer. 2006 Dec 1;119(11):2713-5.「 Do we need a different strategy for HPV screening and vaccination in East Asia?」
子宮頸がん細胞診において「細胞異型」が軽度な場合はASC-USと判定され、「腫瘍性病変」で精密検査を実施するか、「非腫瘍性病変」で経過観察をするか、判断に迷う場合があります。
両者は細胞診のみでは鑑別が困難なことがあるため、仕分けのためにHPV検査が有用となります。
●HPV検査(+)なら腫瘍性病変と考え→精密検査(組織診)をします。
●HPV検査(-)なら非腫瘍性病変と考え→1年間経過観察(1年後再検査)とします。
HPV検査を用いることで(特にHPV型別判定を用いることで)、異形成が進展して行くのか、消退して行くのかをある程度推測することができます。
●軽度異形成が5年以内に高度異形成に進展するリスクはHPV16,18,31,33,35,52,58の7タイプのいずれかが陽性では16.6%、それ以外では3.3%。
●中等度異形成が5年以内に高度異形成に進展するリスクはHPV16,18,31,33,35,52,58の7タイプのいずれかが陽性では40.5%、それ以外では8.3%。
( Int J Cancer 2013 :132: 327-334 Hosaka M, et al )
(Cancer Lett 2003 :192: 171-179Yokoyama M, et al )
●軽度異形成/中等度異形成で高リスク型HPV検査(-)を1.0倍とした場合
HPV16型(+) の場合:高度異形成・上皮内癌への進展リスクが11.1倍高くなります。
HPV18型(+) の場合:高度異形成・上皮内癌への進展リスクが14.1倍高くなります。
( Int J Cancer 2011 :128(12):2898-2910 Matsumoto K et al )
HPV検査: 16型、18型とその他のハイリスク型のどれかに感染しているかを検出 | 9,500円 |
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HPV型別検査: 16型、18型も含め、ほぼすべてのハイリスク型を検出 | 16,000円 |
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初診料 1,800円 / 結果・再診料 1,000円 (12月価格改定)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
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午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午前 10:00~13:30
午後 14:30~18:30
【初診/再診】の受付時間
午前診療は12:45まで
午後診療は18:00まで
となります。
お電話でご予約ください。
(他の曜日は予約不要です)
予約受付時間は診療日の
10:00~13:30
15:00~18:30
木曜日・日曜日・祝日
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神奈川県横浜市港北区新横浜3-6-1SRビル5階
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北口改札を出て右に曲がり『横浜アリーナ方面出口』階段を降りたらすぐ正面のビル
※横浜市営地下鉄ブルーライン新横浜駅
『出口3A』のエスカレーターを登ったら左のビル
●デイリーヤマザキが1階にあります。