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HPV

HPVとは

HPVはヒトパピローマウイルスHuman Papilloma Virus)の略称で子宮頸がんの主な原因となるウイルスです。パポバウイルス科に属するウイルスの一つで、ヒト乳頭腫ウイルスとも言われています。また、HPVには約200種類の型があり、それらには型別に番号がついています。

 HPVの型別による分類 

● 高リスク型(がんに発展する可能性のある型)

16, 18, 31, 33, 35, 39, 45, 51, 52, 56, 58, 59, 68

● 低リスク型(がんに発展することはない型)

6, 11, 41, 42, 43, 44

Point!

HPVは性行為によって感染し、皮膚粘膜や子宮頸部に感染しても血液中に入ることが無いため、感染防御の要となる液性免疫には記憶されません(自然には抗体ができません)。

そのため、HPVを排除しても繰り返し感染することがあります

子宮頸がんとHPVとの関係
子宮頸がんの原因が解明されました!

1983年に、ツアハウゼン博士らが子宮頸がん組織にHPV16型が高率に存在することを報告しました。その後の分子生物学の急速な発展により、ついに子宮頸がん予防のためのHPVワクチンが開発されるに至りました。この功績により、2008年、ツアハウゼン博士にノーベル生理学医学賞が授与されました。

HPVワクチンについて詳しくはこちら

子宮頸がんとHPV感染に関した2つの有名な研究論文があります。

論文1

子宮頚がん患者1918例のうち、90.7%にがん組織の中からHPVが検出されたという論文。

この論文の結果から、子宮頚がんの原因のほとんどがHPVの感染であると考えられています

論文2

子宮頸がん細胞診検査が正常だった1622例のうち、同時に行ったHPV検査で高リスクHPVの感染が86例に認められ、HPV陰性(HPVが認められなかった)は1536例でした。

数年間の経過観察の後、高リスクHPV 86例のうち6例(7%)が高度異形成や上皮内癌に進行したのに対し、HPV陰性 1536例のわずか1例(0.07%)しか高度異形成や上皮内癌に進行しなかったという論文。

この論文の結果から、高リスクHPVの感染が子宮頸がん進展の危険因子になる事が考えられます。

日本女性の子宮頸がんから検出されたHPV型の特徴

日本女性の子宮頸がんから検出されたHPV型は16型と18型が最も高く、これに52型と58型を加えると全体の72.5%を占めます。

海外と比べると、16型の検出率がやや低く(海外では約53%)、5258型の検出率が高い(海外ではそれぞれ約2%)ことが日本での特徴です。

現在、どの型のHPVに感染しているかを簡単な検査(HPV型別検査)で調べることが可能となりました。 感染している型が分かれば、今後子宮頸がんへ移行しやすいのかどうか調べることが出来ます。

子宮頸がんには扁平上皮癌(約8割)と腺癌(約2割)があり、感染しているHPV型が異なる傾向にあります。扁平上皮癌ではHPV16型の感染が、腺癌ではHPV18型の感染が多く検出されています。

HPV16/18/31/33/35/52/58の7つの型は、他の型と比べて進行のリスクが高いと言われています。

HPV検査の有用性

HPV検査の有用性:その1

子宮頸がん細胞診において「細胞異型」が軽度な場合はASC-USと判定され、「腫瘍性病変」で精密検査を実施するか、「非腫瘍性病変」で経過観察をするか、判断に迷う場合があります。

両者は細胞診のみでは鑑別が困難なことがあるため、仕分けのためにHPV検査が有用となります。

●HPV検査(+)なら腫瘍性病変と考え→精密検査(組織診)をします。

●HPV検査(-)なら非腫瘍性病変と考え→1年間経過観察(1年後再検査)とします。

HPV検査の有用性:その2

HPV検査を用いることで(特にHPV型別判定を用いることで)、異形成が進展して行くのか、消退して行くのかをある程度推測することができます。

軽度異形成が5年以内に高度異形成に進展するリスクHPV16,18,31,33,35,52,58の7タイプのいずれかが陽性では16.6%、それ以外では3.3%

中等度異形成が5年以内に高度異形成に進展するリスクHPV16,18,31,33,35,52,58の7タイプのいずれかが陽性では40.5%、それ以外では8.3%

(  Int J Cancer 2013  :132: 327-334 Hosaka M, et al )

(Cancer Lett 2003 :192: 171-179Yokoyama M, et al ) 

●軽度異形成/中等度異形成で高リスク型HPV検査(-)を1.0倍とした場合

HPV16型(+) の場合:高度異形成・上皮内癌への進展リスクが11.1倍高くなります

HPV18型(+) の場合:高度異形成・上皮内癌への進展リスクが14.1倍高くなります

( Int J Cancer 2011 :128(12):2898-2910 Matsumoto K et al )

■検査料金 

HPV検査:

16型、18型とその他のハイリスク型のどれかに感染しているかを検出

9,500円

HPV型別検査:

16型、18型も含め、ほぼすべてのハイリスク型を検出

16,000円 

初診料 1,800円 / 結果・再診料 1,000円  (12月価格改定)

  診療日 / 診療時間

診療日
 
午前××
午後××
診療時間

午前 10:00~13:30
午後 14:30~18:30
【初診/再診】の受付時間
午前診療は12:45まで
午後診療は18:00まで

となります。

土曜日の初診

お電話ご予約ください。
(他の曜日は予約不要です)
予約受付時間は診療日の
10:00~13:30
15:00~18:30

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