新横浜駅徒歩1分の婦人科クリニック 低用量ピル・子宮頸がん検査・生理のお悩み検査・治療

横浜市港北区新横浜3-6-1 新横浜SRビル5階
JR/地下鉄ブルーライン
新横浜駅 徒歩1分
045-471-3385
最終更新日2026年9月6日
外陰部に痛くないブツブツを見つけて、このページにたどり着いた方が多いと思います。
まず知っていただきたいのは、外陰部のブツブツのすべてが尖圭コンジローマではないということです。もともとの体の構造で、治療の必要がないものも少なくありません。
尖圭コンジローマとは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の6型・11型が外陰部や腟、肛門のまわりに感染してできる、いぼ状の良性のできものです。
感染してからいぼが見えるまでには、3週間から3か月ほどかかります。そのため、いつ、だれからうつったのかを特定できません。ご自分やパートナーを責める必要はない病気です。
再発を繰り返すことがあり、精神的に疲れてしまう方もいらっしゃいますが、必ず治ります。短期間に集中して、根気よく治療を続けることが大切です。
このページでは、見分け方から受診の不安、費用、治療、再発、妊娠への影響まで、順を追って徹底解説します。
すでに診断を受けていて、レーザー治療を受けられる医療機関をお探しの方のために、先に要点をまとめます。
治療時間:局所麻酔で約10分。日帰りで、当日から普段どおりの生活ができます
費用:健康保険適用。3割負担で8,000円程度(診察料・治療費・病理検査を含む)
進め方:病変の数が多い場合・大きい場合は、まずベセルナクリームを3〜4週間使い、小さくしてからレーザーを行います
治療後:3週間前後で一度ご来院いただき、再発の有無を確認します。新しい病変があればベセルナクリームで治療します
使用機器:ルミナス社のCO2レーザー「アキュパルス」。ごく弱い出力でも安定して照射でき、的確に治療できます
小さな病変:コルポスコープ(腟拡大鏡)で拡大しながら照射し、取り残しを防ぎます
尖圭コンジローマは、性的接触でうつるHPV6型・11型が皮膚や粘膜に感染して、乳頭状やとさか状のいぼをつくる性感染症です。がんの原因となる型とは別の型で、いぼ自体は良性です。
決してめずらしくない病気です。
報告数:2024年に6,387件(全国の定点医療機関からの報告)
中心となる年代:10代後半から40代
ピーク:女性は20〜24歳、男性は25〜29歳
性感染症の中では、報告数が4番目に多い病気です
尖圭コンジローマの初期症状は、外陰部にできた小さくやわらかい、痛みのないできものです。多くの方は症状ではなく「感触」で気づきます。
米粒より小さいブツブツが数個できるところから始まることが多くあります。
気づくきっかけ:洗っているときの手ざわり、下着が擦れる違和感
自覚症状:強い症状はないことが多く、軽いかゆみや異物感を伴うことがあります
大きくなると:摩擦で傷ついて出血したり、軽い痛みを感じることがあります

乳頭状(にゅうとうじょう):小さなポツポツとした突起。触るとザラザラしているのが特徴です
鶏冠状(とさかじょう):ニワトリのトサカのように伸びた形。表面がギザギザしたり、ヒダのように見えたりします
カリフラワー状:小さないぼがたくさん集まった状態。腟前庭に多く見られます
扁平型(へんぺいがた):目立った盛り上がりがなく平らな状態。腟の中や子宮の入り口など、外から見えにくい場所にできやすいタイプです
色調: ピンク色、肌色、白っぽい色、あるいはやや褐色(茶色)がかった色をしています。周囲の粘膜や皮膚の色とは違いことが診断の一助になります。
触感: 表面はザラザラしていたり、少し硬く感じることがあります。
大きさ: 1〜2mm程度の非常に小さなものから、塊状に数cmに及ぶ大きな塊まで様々です

大陰唇(だいいんしん)
小陰唇(しょういんしん)の内側・外側
腟前庭(ちつぜんてい:腟の入り口付近)
会陰部(えいんぶ:腟口から肛門にかけての間)
肛門周囲
腟内や子宮頸部に発生することもあります
腟の中や子宮の入り口にできた場合はご自分では見えません。外陰部にいぼが見つかった方は、当院ではコルポスコープで腟内も確認しています。
「尖圭コンジローマ 画像」で検索して、自分のものと見比べている方は多いと思います。ただ、写真での自己判断はお勧めできません。理由は3つあります。
尖圭コンジローマの見た目は4タイプもあり、大きさも1mmから数cmまで幅があります。1枚の写真と違うからといって、否定はできません
腟前庭乳頭腫やフォアダイスなど、治療の必要がないものが、写真ではコンジローマとほとんど区別できません。医師でも拡大して見なければ迷うことがあります
扁平型は盛り上がりがなく、腟の中や子宮の入り口にできるため、そもそもご自分では見えません
診察では酢酸で処理をしてコルポスコープで拡大し、血管の走り方と表面の形を見て判断します。写真で悩む時間より、一度の診察のほうが確実です。
外陰部にブツブツができる状態は、尖圭コンジローマ以外にもたくさんあります。実際、受診された方の中には、治療の必要がない生理的な構造だと分かって安心して帰られる方も少なくありません。
左右の小陰唇の内側に、大きさのそろった細かい突起が規則的に並ぶ状態です。正常な生理的変化であり病気ではありません。発生原因は不明ですが女性ホルモンの関与が考えられており、性病ではないため治療の必要はありません。
見分けの決め手は次の点です。
腟前庭乳頭腫:ひとつひとつの突起の根もとが独立している。大きさがそろい、左右対称に並ぶ
尖圭コンジローマ:根もとが融合して塊になる。大きさも不ぞろい
独立した皮脂腺が、白や黄色のポツポツとして透けて見えるものです。正常な構造で、治療の必要はありません。
毛穴に細菌が入って起こる炎症です。赤みと痛みを伴い、中央に膿を持つことがあります。数日から1週間ほどで自然に治まることが多く、痛みがある点でコンジローマとは異なります。
皮膚の下に袋ができて角質や皮脂がたまったものです。皮膚の下にコロコロしたしこりとして触れ、表面には黒い点が見えることがあります。表面がザラザラした突起になるコンジローマとは、手ざわりが明らかに違います。
表面がなめらかで光沢があり、中央がへこんだドーム状のいぼです。
名前が似ていますが別の病気です。梅毒の進行によって、肛門や外陰部に平たく湿ったできものが現れます。近年の梅毒の増加を踏まえ、当院では必要に応じて梅毒の検査もご提案しています。
尖圭コンジローマは、強いかゆみを伴わないことがほとんどです。
強いかゆみと、白いポロポロしたおりものがある場合は、腟カンジダを併発している可能性があります。カンジダによる外陰部の赤みや腫れを、ブツブツと感じている場合もあります。
どちらも同じ診察で確認できます。
※あくまで目安です。見た目が重なることが多く、最終的には診察での確認が必要です。
当院では、小さなできものはコルポスコープ(腟拡大鏡)で確認して診断しています。最大で肉眼の23倍まで拡大でき、必要のない治療を減らせるという大きなメリットがあります。

コルポスコープ
(オリンパス製)
小さな見逃しを防ぐ
病変を拡大して観察するため、肉眼では見過ごしてしまう小さなコンジローマも発見できます。特に腟前庭や腟内で有効です。
本当にコンジローマかを正確に見極める
腟前庭乳頭腫など、医師でも診断に迷ういぼを正確に見分けます。当院院長は日本臨床細胞学会の細胞診専門医の資格を持っており、形だけでは決めきれない場面があることを前提に検査を組み立てています。
診断は主に視診で行います
尖圭コンジローマの診断は主に視診で行います。いぼの一部を採って病理学検査(顕微鏡検査)をすることもありますが、これは悪性腫瘍を否定する目的で行うもので、病理学検査のみで診断することはありません。
この病気で受診をためらう理由は、症状のつらさではなく、恥ずかしさと「知られたくない」という不安であることがほとんどです。よくいただくご質問に、順にお答えします。
女性の尖圭コンジローマは、婦人科が適しています。理由は次のとおりです。
外陰部だけでなく、腟の中や子宮の入り口にもできることがあり、これらは内診でなければ確認できません
あわせて必要になる子宮頸がん検査を、同じ診察で行えます
肛門のまわりだけにできている場合も、婦人科で対応できます
皮膚科でも外陰部の治療はできますが、腟内・子宮頸部の確認と子宮頸がん検査までは行えません。肛門の中にできていることが考えられる場合は「肛門科」で診察をお勧めしています。
治療のご希望の方は予約は要りません。ご都合のよい時にご来院ください。アクセスと診療時間はこちら
痛みを伴う処置はありません。流れは次のとおりです。
問診:気づいた時期、増え方、かゆみや出血の有無を伺います
視診:外陰部と肛門周囲を確認します
内診:腟内と子宮の入り口を確認します。器具(クスコ)を入れる際に圧迫感がありますが、痛みが強い処置ではありません。緊張すると痛みを感じやすくなるため、力を抜いていただくようお声がけします
コルポスコープ:酢酸で処理をして拡大観察します。しみる感じがすることがありますが、痛みはありません
子宮頸部の細胞診やクラミジア・淋菌などの検査をお勧めしています
診察そのものは数分で終わります。痛みや不安がある場合は、途中でも遠慮なくお申し出ください。
この部位のできものを人に見せることに抵抗があるのは当然です。当院では次のような配慮をしています。
受付窓口では治療希望の有無をお伺いしていません。レーザー治療をご希望の方は、問診時に直接お伝えください
診察内容が他の患者さんに聞こえない環境で問診を行います
「これがコンジローマなのか、もともとの構造なのか分からない」という段階でのご相談で構いません。むしろ、その段階でお越しいただくほうが確実です
尖圭コンジローマは、性感染症の中で報告数が4番目に多い病気です。当院にも同じ悩みで受診される方が定期的にいらっしゃいます。めずらしいことではありません。
結論から申し上げると、病名が家族や勤務先に伝わることはありません。
加入されている健康保険から「医療費のお知らせ(医療費通知)」が届くことがあります。その記載は次のとおりです。
記載されるもの:受診した医療機関名、受診年月、医療費の総額など
記載されないもの:病名
送付先:国民健康保険は世帯主宛、被用者保険はご本人または被保険者宛が一般的です
つまり「婦人科を受診した」ことは記録に残りますが、「何の病気で受診したか」は分かりません。
婦人科は、生理不順や子宮がん検診など、あらゆる理由で受診する診療科です。
尖圭コンジローマの検査・治療には健康保険が使えます。3割負担で、レーザー治療は病理検査を含めて8,000円程度(診察料・治療費込み)です。塗り薬のベセルナクリーム、漢方のヨクイニンも保険適用です。
初診で診察と検査のみの場合は、これより少ない金額になります。
健康保険を使わずに自費で受診されたいというご希望にも、ご相談に応じています。
その場合は保険が適用されないため、診察・検査・治療のすべてが全額(10割)のご負担となり、費用は上記のおよそ3倍になります。
前述のとおり、保険を使っても病名が家族や勤務先に伝わることはありません。費用の負担が大きく変わりますので、まずはご相談ください。
☝️ 尖圭コンジローマの治療は、1回の処置で完了するものではありません。おおよそ次のように進みます。
初診:診察と検査。病変が少なく小さければ、その日にレーザー治療を行うこともあります
病変が多い・大きい場合:ベセルナクリームを3〜4週間使用してから、レーザー治療を行います
レーザー治療から3週間前後:再発の有無を確認します。新しい病変があればベセルナクリームで治療します
その後:3か月間、ご自分で新しい病変が出てこないかを注意します
☝️ また、保険診療には次のルールがあります。複数の部位に病変がある方は、来院の計画に関わります。
同じ日に治療できるのは、外陰部・肛門周辺・腟内のうち、いずれか1か所です
別の部位を治療する場合は、翌月以降になります
できる限り受診日当日にCO2レーザーや高周波治療を行いますが、診療時間の都合により後日の予約治療とさせていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
治療を受ける可能性がある日は、次の2点をお持ちください。
ナプキン:治療後に少量の出血がある場合に備えて
ハンドタオル:レーザー治療中に目を保護するために使用します
尖圭コンジローマの原因は、HPVの中でも6型・11型という低リスク型です。子宮頸がんの原因となる16型・18型などの高リスク型とは別の型で、コンジローマのいぼがそのままがんに変わることはありません。
感染してからいぼとして見えるまで、平均で約3か月かかります。
それ以上あとに現れることもあり、数か月前どころか、それより前の感染が今になって症状として出てくることも珍しくありません。
つまり、「最近の相手からうつった」と断定することはできません。これは医学的な事実であり、慰めのために申し上げているのではありません。
次のような場面で感染することは、通常ありません。
温泉・大浴場
プール
公衆トイレの便座
タオルの共用
HPVは、皮膚や粘膜どうしが直接、ある程度の時間触れ合うことで感染するウイルスです。乾いた物の表面で感染力を保ち続けるものではありません。
感染経路は性的接触です。腟性交だけでなく、オーラルセックスや肛門性交、性器どうしが触れ合うことでも感染します。
そうとは限りません。理由は2つあります。
潜伏期間が長く、感染した時期を特定できないため
HPVは症状が出ない期間が長く、男性は特に無症状のまま経過することが多いため。パートナーご自身も、感染に気づかないまま過ごしていた可能性が十分にあります
感染した理由を知りたいことは理解できますが、誰が持ち込んだのかを突き止めることに医学的な意味はありません。
二人で同時に治すことが、唯一の解決策です❗
コンジローマのいぼががんになることはありません。ただし、外陰部にコンジローマがある方には子宮頸部の異常が併存していることがあるため、子宮頸がん検査は必ず受けてください(詳しくは後述します)。
海外の研究では、コンドームの使用頻度によって尖圭コンジローマの発症リスクが変わることが示されています。

常時使用・通常使用:リスク比0.7〜0.8(1.0未満=リスクが減少)
時々使用:リスク比1.7(1.0超=リスクが増加)
使用しない:リスク比1.8
コンドームで覆えない部分の皮膚どうしが触れることでも感染しうるため、完全な予防にはなりません。それでも、使用頻度が低いほどリスクが高くなることははっきりしています。
出典:Sex Transm Infect. 1999 Oct;75(5):312-6.「Risk factors for the acquisition of genital warts: are condoms protective?」
診断を受けた方から最も多くいただくご相談です。伝えないという選択は、うつし合いを繰り返すことになるため、結局はご自身の治療を長引かせます。
責める話ではなく、二人の治療の話として伝える。「あなたがうつした」ではなく「私に見つかったので、あなたも調べてほしい」という形が現実的です
感染時期は特定できないと最初に伝える。潜伏期間が3週間から3か月あり、それ以上あとに出ることもある、という事実は、無用な争いを防ぎます
疑わしいできものがあれば検査が必要だと伝える。男性は泌尿器科(または性感染症を扱う医療機関)での診察になります
男性では、次の部位にいぼができます。
亀頭部、冠状溝
包皮の内板・外板
陰嚢
肛門周囲、尿道口
女性と同様に痛みはほとんどなく、小さいうちは本人が気づかないことが多くあります。
免疫の力でウイルスが排除され、自然に消えることもあります。
ただし、いつ消えるかは予測できません。待っている間に、次のことが起こりえます。
数が増える、ひとつひとつが大きくなる
大きくなるほど治療の範囲が広がり、処置後の傷も大きくなる
コンジローマがある状態は、他の性感染症をもらいやすい状態でもある
妊娠を考えている方は、妊娠中に治療の選択肢が狭まる
様子を見るより、小さいうちに治すほうが、身体の負担も治療期間も小さくなります。
「病院に行かずに済ませたい」というお気持ちから、市販薬での自己処置を考える方がいらっしゃいます。しかし外陰部への自己処置は、悪化させて治療を長引かせる典型的な原因です。
いわゆるイボ取りの市販薬は、手足の皮膚の厚い角質を溶かすための薬です。外陰部は粘膜に近く皮膚が薄いため、使用すると強い炎症やただれ、潰瘍を起こします。添付文書でも粘膜への使用は認められていません。
市販の消毒用軟膏は細菌に対する薬で、原因であるHPVには効果がありません。塗っている間に病変が広がることのほうが問題です。
自分で切ったり潰したりすると、出血と細菌感染を起こすだけでなく、ウイルスを含んだ組織が周囲の皮膚に広がって、かえって病変が増えます。
治療は、いぼを取り除く方法(レーザー・高周波・凍結)と、免疫を働かせてウイルスを排除する方法(塗り薬・内服)に分かれます。当院ではこの2つを組み合わせ、治療期間を短く、再発を少なくすることを目指しています。
病変の数が多い場合や、ひとつが大きい場合は、まずベセルナクリームを3〜4週間使用します。
病変を小さくしてからレーザーを行うため、削る範囲が狭くなります
処置後の傷も小さくなり、治るまでの負担が軽くなります
病変が少なく小さい場合は、はじめからレーザーを行うこともあります。どちらが適しているかは、診察で病変を確認したうえでご相談します。
できること:今あるコンジローマを取り除くこと
できないこと:まわりの皮膚に潜んでいる、目に見えないウイルスまで取り除くこと
そのため、治療した部位の近くに新しい病変が出てくることがあります。
とくに病変の数が多かった方では、レーザーから3-4週間後の診察で、小さな病変が見つかることがあります。
そのときはベセルナクリームで治療します。これは治療の見逃しではなく、レーザーでは目に見えないウイルスまで取り除くことができないためです。
※当院では凍結療法(液体窒素)は行っておりません。局所麻酔下で行えて痛みが少なく、出血も少ないCO2レーザー蒸散・下平式高周波凝固を中心に、ベセルナクリームとヨクイニンを組み合わせる方針をとっています。
目に見えるいぼを、その場で蒸散・凝固させて取り除く方法です。治療部位からの出血が少なく、他の方法に比べて短期間で治療できます。
当院で使用しているルミナス社のCO2レーザー「アキュパルス」は機械自体の性能が高く、連続照射モードで3つの利点があります。

ブレない極小パワー:ごく弱い力でも安定して照射できるため、デリケートな部分を深く削りすぎる心配がありません
切れ味のよいレーザー:光の輪郭がシャープで、狙ったコンジローマだけをスパッと削れるため、周りの肌への余分な火傷を抑えられます
最後までパワーが落ちない:途中で威力が変わらないため、ムラなく均一にきれいに仕上げられます

肛門周辺や腟前庭などの小さなコンジローマの治療では、より確実に治療するためにコルポスコープを用いることもあります。
治療中の痛みはほとんどありません。局所麻酔を使用するためです。痛みがあるのは、麻酔の注射をするときだけです。
治療後の経過は次のとおりです。
治療時間:約10分。日帰りで、当日から普段どおりの生活ができます
治療後2〜3週間:皮膚が再生する過程で、治療部位はじくじくします。ナプキンを当てておくと下着が汚れません
痛み止め:強い痛みが続くことは通常ありませんが、必要な場合はご相談ください
性交渉:治療部位が治るまで約4週間お控えください
ベセルナクリームを塗ることで微細な病変を治療し、再発を少なくできます。ベセルナクリームの塗布だけで治癒する場合も多くあります。

「尖圭コンジローマ診療ガイド」より
免疫力を上げてウイルスを退治します:薬を塗った部分の免疫力を高めることで、ウイルスに感染してしまった細胞を攻撃します
ウイルスの増殖をストップさせます:原因となるHPVがこれ以上増えないように抑え込みます
・副作用として、クリームを塗った患部やその周囲に赤み、ただれが現れることがあります。症状が強い場合はゲンタシン軟膏を塗ります。
☝️使い方
ベセルナクリームは免疫を活性化させる薬なので、塗った部分やその周囲に赤み、ただれ、ヒリヒリした痛みが出ることがあります。これは薬が効いているサインでもありますが、がまんする必要はありません。
症状が強い場合はゲンタシン軟膏を塗って対応します
痛みで日常生活に支障が出る場合は、塗る回数を減らす、数日休薬するなど、使い方を調整します
尿道口の近くに塗ると、はれや痛みで排尿しにくくなることがまれにありますので⚠️尿道口には塗らないように注意してください。塗る範囲は診察時に具体的にお伝えします
自己判断で中止したり、逆にがまんして塗り続けたりせず、症状が出た時点でご相談ください。
ハトムギ由来の生薬で、いぼに対して古くから用いられてきました。「ヒトパピローマウイルス感染症」の病名で保険適用があるため、市販品を自費で購入するより安く続けられます。レーザーや塗り薬と併用します。
レーザーや下平式高周波で治療できるのは「目に見えるいぼ」だけです。
そのまわりの皮膚には見えないウイルスが残っていることがあり、これが再発の原因になります。
そこで当院では、【CO2レーザー・下平式高周波治療】の前後に【ベセルナクリームとヨクイニン】を組み合わせたコンビネーション治療を行い、見えている病変と見えないウイルスの両方に対処しています。
☝️病変の数と大きさによって流れは変わります。
病変が多い・大きい場合:ベセルナクリームを3〜4週間使用 → レーザー治療 → 3週間後に再発の有無を確認
病変が少なく小さい場合:はじめからレーザー治療を行うこともあります → 3週間後に再発の有無を確認
塗り薬だけで治療する場合:数週間から2か月程度
レーザー治療のあと3週間前後で再発の有無を確認し、新しい病変があればベセルナクリームで治療します
尖圭コンジローマ治療では、「ウイルスが完全に消えた」ことを確認する治療ではありません。そのため、治療後3か月間いぼが出てこなければ、ひとまず治癒と考えます。
尖圭コンジローマは、1回の処置で終わりにできる病気ではありません。経過を見ながら治療していく病気です。
そのため、通院を続けられる範囲の医療機関を選んでいただくことをお勧めしますが、遠方の方はご相談ください
レーザー治療をご希望の方は、問診時に直接お伝えください。プライバシーに配慮し、受付窓口では治療希望の有無をお伺いしておりません。
⚠️ 診療時間の午後3時30分から4時にご来院ください。それ以外の時間では外来の混み具合によっては当日の治療ができない事があります。
保険診療で治療を行う場合、次のルールがあります。以下の3つの部位は同じ日にまとめて治療することができず、1回の受診につきいずれか1か所の治療となります。
外陰部(大陰唇、小陰唇、腟前庭)
肛門周辺
腟内
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尖圭コンジローマは、治療後6か月以内に約30%が再発するとされています。ただし、レーザー治療後にベセルナクリームを使うことで、再発率を大きく下げられることが報告されています。
出典:Impact of adjuvant topical imiquimod 5% on the recurrence rate of external genital warts after CO2 laser ablation. Journal of Dermatological Treatment, 2010.
☝️当院でのおすすめ
開始時期:レーザー治療の傷が完全に治癒したあと(術後3週間後)から
頻度:週3回(例:月・水・金)、就寝前
期間:12週間(約3か月)
再発を繰り返して、気持ちが折れてしまう方は少なくありません。再発には理由があり、多くは次のどれかです。
目に見えない微細な病変が周囲に残っていた:ベセルナクリームによる追加治療が有効です
体調や免疫の状態:睡眠不足、強いストレス、喫煙は免疫の働きを下げます。特に喫煙はHPVの排除を妨げることが知られています
治療部位以外に新しくできた:別の部位の病変は、ルール上、翌月以降の治療になります
再発は「治療が失敗した」ということではありません。見えているものを取り、見えないウイルスに時間をかけて対処していく病気です。
☝️ 必ず治りますので、途中でやめずに続けてください。
妊娠中はホルモンと免疫の変化により、いぼが急に大きくなったり数が増えたりすることがあります
妊娠中は使える薬が限られ、治療の選択肢が狭くなります
妊娠を考えている段階で治しておくことが、最も負担の少ない選択です。
出産のときに産道でウイルスが赤ちゃんに感染し、まれに喉に乳頭腫(多発性喉頭乳頭腫)ができることがあります。ただし母子感染の頻度は低いとされています。
外陰部に小さないぼがあるだけなら、それを理由に帝王切開になることはありません。分娩までに治療していぼが消えていれば、経腟分娩が可能です。
帝王切開を考えるのは、分娩の時点で腟内や外陰に病変が広く残っている場合です。理由は次の2つです。
参考にした診療ガイドライン
当院では、妊娠中の方への尖圭コンジローマの治療は行っておりません。
誠に恐れ入りますが、妊婦健診を受けられているかかりつけの産婦人科へご相談いただきますようお願い申し上げます。
コンジローマは、子宮頸がんと同じくHPVの感染が原因です。
外陰部に尖圭コンジローマがある女性の36%に、組織学的な子宮頸部の異常が認められたと報告されています。この結果から、外陰部にいぼがある女性にはコルポスコピーの実施が勧められています。
コンジローマに感染していることが分かる前に受けた子宮頸がん検査の結果があっても、あらためて検査を受けることをお勧めします。
出典:Ferenczy A, Mitao M, Nagai N, Silverstein SJ, Crum CP. Cervical intraepithelial neoplasia and condyloma in women with external genital warts. American Journal of Obstetrics and Gynecology.
尖圭コンジローマは性感染症ですので、より感染者数の多いクラミジアや淋菌に同時に感染していることがあります。
これらは自覚症状がないまま進行し、不妊の原因になることがあります。あわせて検査することをお勧めしています。
9価HPVワクチン(シルガード9)は、尖圭コンジローマの原因である6型・11型を含んでいるため、子宮頸がんだけでなく尖圭コンジローマの予防にもなります。
日本産科婦人科学会のガイドラインでも、尖圭コンジローマの女性をワクチンの対象から除外する必要はないとされています。まだ感染していない型を予防できるためです。
ただし、治療効果はないことは理解が必要です。
※尖圭コンジローマが大きい場合は、悪性腫瘍を否定するために切除した組織の一部について病理検査(顕微鏡検査)を行います。ベセルナクリーム、ヨクイニンもいずれも保険適用です。
Q1. 尖圭コンジローマは何科を受診すればよいですか? 婦人科と皮膚科のどちらですか?
A1. 女性は婦人科です。外陰部だけでなく腟の中や子宮の入り口にもできることがあり、これらは内診でなければ確認できません。皮膚科でも外陰部の治療はできますが、腟内・子宮頸部の確認と子宮頸がん検査までは行えません。肛門のまわりだけの場合も婦人科で対応できます。
Q2. どんな見た目ですか。初期症状を教えてください。
A2. 痛みのない、やわらかい小さないぼです。乳頭状、鶏冠状、カリフラワー状、扁平型の4タイプがあり、色は肌色から淡いピンク、褐色まで幅があります。入浴時のざらつきで気づく方が最も多いです。
Q3. 画像と見比べれば自分で判断できますか?
A3. お勧めできません。見た目に4タイプあり大きさの幅も広いこと、腟前庭乳頭腫やフォアダイスなど治療の要らないものと写真では区別できないこと、扁平型は腟内などご自分では見えない場所にできることが理由です。診察では酢酸処理とコルポスコープで拡大して判断します。
Q4. 腟前庭乳頭腫との見分け方を教えてください。
A4. 腟前庭乳頭腫は、大きさのそろった突起が規則的に左右対称に並び、ひとつひとつの根もとが独立しています。コンジローマは根もとが融合して塊になり、大きさも不ぞろいです。ただし見た目が重なることが多く、コルポスコープでの確認が確実です。
Q5. かゆみが強いのですが、コンジローマですか?
A5. 尖圭コンジローマは強いかゆみを伴わないことがほとんどです。強いかゆみと白いポロポロしたおりものがある場合は、腟カンジダの可能性があります。どちらも同じ診察で確認できます。
Q6. 内診は痛いですか。恥ずかしくて受診をためらっています。
A6. 痛みを伴う処置はありません。器具を入れる際に圧迫感がありますが、診察自体は数分で終わります。当院では受付窓口で治療希望の有無をお伺いしていません。「コンジローマなのか、もともとの構造なのか分からない」という段階でのご相談で構いません。
Q7. 保険証を使うと、家族や勤務先に病名が知られますか?
A7. 病名が伝わることはありません。健康保険からの「医療費のお知らせ」には、受診した医療機関名・受診年月・医療費の総額などが記載されますが、病名は記載されません。様式や送付先は加入されている健康保険によって異なりますので、詳しくはご自身の健康保険にご確認ください。
Q8. 潜伏期間はどのくらいですか?
A8. 感染から目に見えるいぼになるまで、3週間から3か月(平均約3か月)かかります。それ以上あとに現れることもあり、感染した時期を特定することはできません。
Q9. 温泉やプール、トイレの便座でうつりますか?
A9. 通常うつりません。タオルの共用でも同様です。HPVは皮膚や粘膜が直接触れ合うことで感染するウイルスで、感染経路は性的接触です。
Q10. 浮気をされたということですか?
A10. そうとは限りません。潜伏期間が長く感染時期を特定できないうえ、男性は無症状のまま経過することが多く、パートナーご自身も感染に気づいていなかった可能性があります。誰が持ち込んだかを突き止めることに医学的な意味はありません。
Q11. パートナーにどう伝えればよいですか?
A11. 責める話ではなく、二人の治療の話として伝えるのが現実的です。「感染時期は特定できない」ことと「症状がなくても検査が必要」であることを最初にお伝えください。
Q12. パートナーに症状がなくても検査は必要ですか?
A12. 必要な時もあります。男性は症状が出にくく、本人が気づいていないことが多くあります。治療しないとうつし合う「ピンポン感染」を繰り返し、これが何度も再発する原因のひとつになります。泌尿器科での検査・治療をお勧めします。
Q13. 男性はどんな症状が出ますか?
A13. 亀頭部、冠状溝、包皮の内外板、陰嚢、肛門周囲や尿道口に、痛みのないいぼができます。小さいうちは本人が気づかないことが多くあります。
Q14. 市販薬(イボ用の塗り薬や消毒軟膏)で治せますか?
A14. 治せません。イボ用の市販薬は手足の厚い角質を溶かす薬で、皮膚の薄い外陰部に使うと強い炎症やただれ、潰瘍を起こします。消毒軟膏は細菌の薬でHPVには効きません。ハサミや爪で取ると、周囲にウイルスが広がってかえって増えます。
Q15. 自然に治ることはありますか?
A15. ご自身の免疫でウイルスが排除され、自然に消えることはあります。ただし、いつ消えるかは予測できず、待つ間に数が増えたり大きくなったりすることがあります。小さいうちの治療をお勧めします。
Q16. レーザー治療は痛いですか?
A16. 局所麻酔を使用しますので、治療中の痛みはほとんどありません。痛みがあるのは麻酔の注射をするときだけです。治療時間は約10分で、当日から普段どおりの生活ができます。
Q17. 液体窒素の凍結療法とレーザーは何が違いますか?
A17. 凍結療法は液体窒素でいぼを壊死させる方法で、麻酔を使わないため処置時に痛みがあり、複数回の通院が必要になることが多い治療です。CO2レーザー蒸散・下平式高周波は局所麻酔下で行うため痛みが少なく、出血も少なく、1回で終わることが多いという違いがあります。当院では凍結療法は行っておりません。
Q18. 保険を使わずに自費で受診できますか?
A18. ご相談に応じています。ただし保険が適用されないため、診察・検査・治療のすべてが全額(10割)のご負担となり、費用は3割負担のおよそ3倍になります。保険を使っても病名が家族や勤務先に伝わることはありませんので、まずはご相談ください。
Q19. ベセルナクリームで赤みやただれが強く出ました。どうすればよいですか?
A19. がまんする必要はありません。症状が強い場合はゲンタシン軟膏で対応し、必要に応じて塗る回数を減らす、数日休薬するなど使い方を調整します。自己判断で中止したりがまんして塗り続けたりせず、ご相談ください。
Q20. 治療期間はどのくらいかかりますか。完治はどう判断しますか?
A20. 塗り薬の場合は数週間から2か月、レーザー治療は1回で終わることが多いですが、その後の再発チェックのため通院が必要です。ウイルスが完全に消えたことを確認する検査はないため、治療後3か月間いぼが出てこなければ、ひとまず治癒と考えます。
Q21. 何度も再発します。どうすればよいですか?
A21. 再発の理由は、微細な病変の残存、パートナーとのうつし合い、体調や免疫の状態、別部位への新規発生のいずれかであることがほとんどです。レーザー後にベセルナクリームを12週間使うと、再発率が26.6%から7.4%に下がったという報告があります。睡眠と禁煙も助けになります。
Q22. 性行為はいつから再開できますか?
A22. レーザー治療後は、皮膚が再生する約4週間はお控えください。その後も、パートナーが未治療であればうつし合いが続きます。二人とも治療を終えるまではコンドームを使用してください。
Q23. 妊娠や出産に影響しますか。赤ちゃんにうつりますか?
A23. 出産時に産道で感染し、まれに赤ちゃんの喉に乳頭腫ができることがありますが、母子感染の頻度は低いとされています。外陰部に小さないぼがあるだけでは帝王切開の適応にはなりません。腟内に多発している場合や大きい場合に検討されます。
Q24. 子宮頸がんになりますか?
A24. 極めてまれです。原因となるHPV6型・11型は低リスク型で、子宮頸がんの原因となる16型・18型とは別の型です。ただし、外陰部にコンジローマがある女性の36%に子宮頸部の異常が認められたという報告があるため、子宮頸がん検査は必ず受けてください。
Q25. 今からHPVワクチンを打つ意味はありますか?
A25. あります。日本産科婦人科学会のガイドラインでも、尖圭コンジローマの女性をワクチンの対象から除外する必要はないとされています。まだ感染していない型を予防できるためです。9価ワクチンは2025年8月25日から9歳以上の男性にも接種できるようになり、パートナーの接種も選択肢になります。ただし、治療効果はありません。
アイレディースクリニック新横浜は、新横浜駅から徒歩1分の婦人科です。
尖圭コンジローマについて、コルポスコープを用いた診断から、CO2レーザー蒸散・下平式高周波による日帰り治療、ベセルナクリームによる再発予防まで、院内で一貫して対応しています。
外陰部のできものは人に相談しづらく、受診をためらううちに大きくなってしまいがちです。「これはコンジローマなのか、それとももともとの構造なのか」を見分けるところからご相談ください。
| レーザー蒸散/凝固(病理検査含む) | 8,000円程度(診察料、治療費を含む) |
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治療のご希望の方は予約は要りません。ご都合のよい時にご来院ください。アクセスと診療時間はこちら
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| 午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午前 10:00~13:30
午後 14:30~18:30
【初診/再診】の受付時間
午前診療は12:45まで
午後診療は18:00まで
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当院は銀座ヒカリクリニックと連携しています
銀座ヒカリクリック