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HPVワクチンの有効性
接種時期を逃した方のキャッチアップ接種について

HPVワクチンの種類と効果

HPVワクチンは子宮頸がんの主な原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐための予防ワクチンで、子宮頸がんからあなたを守る強力な盾️となります。

HPVについて詳しくはこちら

■ HPVワクチンには3種類あります。

2価ワクチン(サーバリックス)

HPVの中でも子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。

4価ワクチン(ガーダシル)

HPV16型と18型の感染を防ぐことと、尖圭コンジローマ(性感染症)の原因となる6型と11型の予防にも効果があります。

9価ワクチン(シルガード9)

HPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。また、4価ワクチンと同様に尖圭コンジローマ(性感染症)の原因となる6型と11型の予防にも効果があります。

また、HPVワクチンは子宮頸がん以外にも、外陰がん、腟がん、肛門がん、中咽頭がん、尖圭コンジローマなどのHPV関連疾患の予防にも効果があると考えられています。

※接種時期を逃した方がワクチン接種することを「キャッチアップ接種」といいます。

HPVワクチンの有効性(キャッチアップ接種)

このグラフはスウェーデン女性の4価HPVワクチン接種有無と開始年齢による子宮頸がんの累積発生率を示したものです。(2006年から2017年にかけて10〜30歳の女性1,672,983人を追跡調査)

■ 17歳より前にワクチン接種した女性では28歳までに10万例あたり4例でした
■ 17歳から30歳でワクチン接種キャッチアップ接種した女性では、30歳までに10万例あたり54例でした
■ ワクチン接種を受けていない女性の累積発生率は、30歳までに10万例あたり94例に急増しています。

この研究で4価HPVワクチン接種がキャッチアップ接種者も含めて、子宮頸がんのリスクを大幅に低下させることが分かりました。

また、厚生労働省の調査による「HPVワクチンの有効性と安全性の評価のための大規模疫学研究」で日本でも同様にHPVワクチンの子宮頸がん予防効果が認められています。

ワクチンを受けるタイミングと回数

HPVワクチンはHPVに感染する前(初交前)に接種するのが最も効果的です。

  • 日本では小学6年生から高校1年生相当の女子を対象に、公費で接種できる定期接種となっています。(男子も対象とする自治体も増えています)
  • 定期接種の機会を逃した場合でも、キャッチアップ接種を受けることができます。
  • 通常、3回の接種(9価ワクチンの場合、2回の場合もある)を1年以内に完了するようにします。

HPVワクチンの副反応について

  • HPVワクチンは他のワクチンと同様に、注射部位の痛み、腫れ、発赤などがみられることがあります。
  • まれに、重いアレルギー反応が起こることがありますが、頻度は非常にまれです。

本国ではHPVワクチンは2013年4月1日から中学1年生から高校1年生相当の女子を対象に、HPVワクチンの公費助成による接種が開始されました。

しかし、ワクチン接種後の副反応の報告が相次いだことから、厚生労働省は開始から2ヵ月後の2013年6月14日に積極的勧奨を一時的に中止することを決定しました。

このため以降HPVワクチン接種者は激減しました。2022年4月1日から積極的勧奨が正式に再開されましたしたが、その間にワクチン接種をしなかった世代にはキャッチアップ接種が勧められています。

現在、HPVワクチンの接種後に生じた症状については身近な地域において患者さんに適切な診療を提供するため、各都道府県において協力医療機関が選定されています

ワクチン接種後に気になる症状が出たときは、まずは接種を受けた医師やかかりつけの医師など地域の医療機関を受診してください。その際、必要に応じて、協力医療機関の受診について相談してください。

各都道府県の協力医療機関について