新横浜駅徒歩1分の婦人科クリニック 低用量ピル・子宮頸がん検査・生理のお悩み検査・治療

横浜市港北区新横浜3-6-1  新横浜SRビル5階



JR/地下鉄ブルーライン
新横浜駅 徒歩1分





 

045-471-3385

スリンダ錠28(ミニピル)

スリンダ錠28|日本初承認の黄体ホルモン単剤避妊薬(ミニピル)

スリンダ錠28とは

スリンダ錠28は、2025年6月に日本で承認された新たな経口避妊薬です。

これまで日本で承認されている低用量ピルとは異なり、エストロゲンを含まないため、エストロゲン関連の禁忌や副作用(血栓症、乳房痛、悪心など)が大幅に減り、「エストロゲンが使えない/使いにくい女性でも安全に服用できる」ことが最大のメリットです。

ドロスピレノン4mgを成分とするプロゲスチン単剤(POP):ミニピルとして、日本で始めて認可をうけて発売されました。

スリンダ錠28の特徴

1. 日本初のプロゲスチン単剤

従来の低用量ピルとは異なり、エストロゲンを含まないプロゲスチン単剤として、新たな避妊の選択肢を提供します。

2. 独自の作用機序

3つの避妊効果により高い避妊効果を発揮:

  • 脳から分泌されるゴナドトロピンというホルモンの分泌を抑えて排卵を抑制する
  • 子宮内膜を菲薄化する
  • 子宮頸管粘液の高粘稠による精子の子宮内への侵入を防ぐ

3. 高い避妊効果

国内第III相臨床試験において、パール指数は0.3917(95%信頼区間:0.0099~2.1823)と、高い避妊効果が検証されています。

※PI(パール指数): 100人の女性がその避妊法を1年間用いた時の妊娠数

つまり、スリンダ錠は100人の女性が一年間内服した場合、0.39人妊娠したということ。

避妊成功率の比較

スリンダ錠28 vs 低用量ピル

比較項目スリンダ錠28低用量ピル(COC)
避妊効果PI: 0.3917PI: 0.2-0.8程度
成分プロゲスチン単剤エストロゲン+プロゲスチン
血栓リスク低い相対的に高い
適用範囲より幅広い患者に適用可能一部制限あり
服薬方法28日連続服薬

21日服薬+7日休薬

参考としてコンドームのPI値は13.0です。

※スリンダ錠は低用量ピルと比較して同等の避妊効果があることが分かりました。

服用方法

低用量ピルから切り替える場合:切替え前に服用していたピルの有効成分を含む錠剤をすべて服用した翌日からすぐに開始する。 

飲み忘れた場合の服用方法

スリンダ錠のメリット・デメリット

メリット

安全性の面でのメリット

  • 静脈血栓塞栓症のリスクが低いため、40歳以上の女性でも安心して内服できる
  • エストロゲン由来の副作用が少ない
  • 喫煙者や高血圧患者にも使用しやすい

✅ 利便性の面でのメリット

  • 毎日連続服薬で分かりやすい
  • 休薬期間がなく(28錠の1パッケージになっているため)服薬管理が簡単
  • 28日周期で規則的

✅ 適用範囲の広さ

  • 従来の低用量ピルが使用困難な患者にも選択肢を提供
  • より多くの女性が避妊の選択肢を持てる

デメリット・注意点

⚠️ 出血パターンの変化

  • 不正出血が比較的多く見られる
  • 異常子宮出血の頻度が高い(89.49%)
  • 不正出血が治まるまで数周期かかる場合があるが、徐々に安定する

⚠️ その他の副作用

  • 頭痛(16.30%)
  • 下腹部痛(13.04%)
  • 腹痛(12.32%)
  • 重度月経様出血(11.59%)

⚠️ 服薬管理の重要性

  • 毎日同じ時刻の服薬が重要
  • 飲み忘れによる避妊効果の低下
  • 2日以上の連続飲み忘れで他の避妊法併用が必要

どの様な人に適しているか

スリンダ錠28が特に適している方

従来の低用量ピルが使用困難な方

  • 35歳を超える喫煙者
  • 高血圧の方
  • 肥満の方
  • 血栓症のリスクが高い方
  • 片頭痛のある方

より安全な避妊法を求める方

  • 血栓リスクを抑えたい方
  • エストロゲンの副作用を避けたい方
  • 長期間の避妊を考えている方

よくある質問

Q1: スリンダ錠28と低用量ピルの一番の違いは何ですか?

A1: 最大の違いはエストロゲンの有無です。スリンダ錠28はプロゲスチン単剤のため、エストロゲン由来の血栓リスクや副作用が少なく、より幅広い女性に使用できます。

Q2: 避妊効果は低用量ピルと同等ですか?

A2: はい、臨床試験でパール指数0.3917と高い避妊効果が確認されており、適切に使用すれば従来の低用量ピルと同等の避妊効果が期待できます。

Q3: 不正出血が多いと聞きましたが、いつまで続きますか?

A3: 月経中間期出血は89.49%の方に見られますが、多くの場合、使用開始から数周期で安定してきます。

Q4: 飲み忘れた場合はどうすればよいですか?

A4: 翌日までに気づいた場合は、すぐに飲み忘れた錠剤を服用し、その日の分も通常通り服用してください。3日以上連続で忘れた場合は、服用を中止して出血を待ち出血の始まった日から服用を再開してください。その周期が終わるまでは必ず他の避妊法を併用してださい。

Q5: 従来のピルから切り替える場合の注意点は?

A5: 切り替え前のピルの最後の実薬錠をすべて服用した翌日からスリンダ錠28を開始します。

Q6: 妊娠を希望する場合、すぐに中止できますか?

A6: はい、服薬を中止すれば比較的早期に排卵が回復します。臨床試験では、服薬終了後の多くの方が56日以内に月経が回復しています。

Q7: 他の薬との飲み合わせで注意することはありますか?

A7: リファンピシンや抗てんかん薬、セイヨウオトギリソウなど、薬物代謝酵素を誘導する薬剤は避妊効果を減弱させる可能性があります。服用中の薬がある場合は必ず内服前に申告してください。

Q8: 保険は適用されますか?

A8: スリンダ錠28は保険適用外(自費診療)となります。

処方を受ける前に

必要な検査・確認事項

  • 妊娠していないことの確認
  • 病歴問診(持病や他の内服薬など)
  • 子宮や卵巣の超音波エコー検査(推奨)

定期的なフォローアップ

  • 年に1回の子宮・卵巣を中心とした骨盤内臓器の検査(筋腫や卵巣のう腫がある場合は6ヶ月1度)
  • 年に1回の子宮頸部細胞診
  • 6ヶ月に1回の血液検査(貧血、肝機能、腎機能のチェック)
  • 乳房検診の受診を推奨

まとめ

スリンダ錠28は、日本初のプロゲスチン単剤経口避妊薬として、これまで低用量ピルの使用が困難だった女性にも新しい選択肢を提供します。高い避妊効果と安全性を両立し、より多くの女性が自分に適した避妊法を選択できるようになりました。

避妊は女性の人生設計において重要な選択です。スリンダ錠28について詳しく知りたい方、従来のピルで問題があった方は、ぜひご相談ください。

スリンダ錠28の値段/費用(税込)

スリンダ錠283,200円

●初回時は内服指導料・処方料  1,000円
●再診時はスリンダ錠28の料金のみ。検査があれば別途料金が必要となります。

スリンダ錠28は上記のクレジットカードがご利用いただけます。

  診療日 / 診療時間

診療日
 
午前××
午後××
診療時間

午前 10:00~13:30
午後 14:30~18:30
【初診/再診】の受付時間
午前診療は12:45まで
午後診療は18:00まで

となります。

土曜日の初診

お電話ご予約ください。
(他の曜日は予約不要です)
予約受付時間は診療日の
10:00~13:30
15:00~18:30

休診日

木曜日・日曜日・祝日

   アクセス

住所

〒222-0033
神奈川県横浜市港北区新横浜3-6-1SRビル5階

 新横浜駅  徒歩1分
JR新横浜駅
北口改札を出て右に曲がり『横浜アリーナ方面出口』階段を降りたらすぐ正面のビル
横浜市営地下鉄ブルーライン新横浜駅
『出口3』のエスカレーターを登ったら左のビル
デイリーヤマザキが1階にあります。