新横浜駅徒歩1分の婦人科クリニック 低用量ピル・子宮頸がん検査・生理のお悩み検査・治療
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不正出血とは、生理の時以外に認められる性器からの出血のことを言います。
真っ赤な出血(鮮血)や、茶色い出血、さらに下着に付着程度の点状の出血として認められます。また、出血期間がいつもより長引いたりすることもあります。
生理の時以外に出血があると、「自分の体の中にどんな異常が起きているのだろう」と大変不安になるものです。
原因の多くは一時的なホルモンバランスによる機能的な出血ですが、中には治療を要する場合があります。
特に閉経期にはホルモンバランスの影響で生理周期が乱れがちです。この年齢での出血は子宮体がんなどによる腫瘍性の出血かどうかを調べることが大切です。
不正出血はカラダからのアラームかも知れません。
国立がん研究センター がん対策情報センター(2010年)
不正出血の原因の一つとなる子宮頸がんは0期も含めると、子供を産み育てる年代の女性に多くみられ、40歳までの罹患率(病気にかかる率)は乳がんより多く認められています。
検査で直ぐに不正出血の原因が分かる場合もありますので、いつもと違う出血があったら診察・検査を受けることが大切です。
■ ホルモンバランスによるもの:排卵期出血、無排卵性出血、更年期の出血
生理は卵巣内の卵胞から分泌されるエストロゲンと排卵後に黄体から分泌されるプロゲステロンという女性ホルモンのバランスによって周期的に発来します。(排卵前には卵胞からエストロゲンが分泌され、排卵後には卵胞が黄体へと変化してエストロゲンとプロゲステロンを分泌します。)
・ 排卵期には卵巣内の卵胞からエストロゲンの分泌量が急激にアップ・ダウンします。この急激なエストロゲンの分泌量変化により、一部の子宮内膜が剥がれ落ち、生理様の出血が起こることがあります。これが排卵期出血の原因と考えられています。排卵期の出血はだいたい生理と生理の中間に起こるので、中間期出血とも言われています。
・ ストレスや環境の変化、加齢などで排卵が障害されると卵胞は黄体に変化せず、プロゲステロンの分泌がないまま卵胞は退縮して行きます。それと同時に卵胞から分泌されていたエストロゲンの分泌量も徐々に低下するため出血を起こします。これが無排卵性出血の原因と考えられ、ホルモンバランスによる出血としては非常に頻度の高いものです。多くの場合、生理の出血期間が長引いたり、生理と生理の周期が長かったり短かったりします。
・ 40歳後半になると次第に無排卵性の生理となり、生理周期も短くなることがあります。また、不正出血が頻回に起こることもあります。更年期は婦人科悪性腫瘍が好発する時期でもあるので、きちんと検査を受けることが大切です。
■ 炎症(腟炎)を起こしている場合:腟炎
(大腸菌などの雑菌やクラミジア、淋菌、トリコモナスなどの性感染症による)など。
・ ふだん腟の中はデーデルライン杆菌という菌によって酸性に保たれ、他の病原菌の増殖を抑えています。これを腟の自浄作用(じじょうさよう)と呼びます。性交渉やストレスなどにより、この自浄作用が破綻すると腟内や子宮の入り口に菌が増殖して出血しやすい状態になります。
■腫瘍による場合:子宮がん(頸がん、体がん)、子宮頚管ポリープ、子宮内膜ポリープ、子宮筋腫など。
・ 子宮頸がんの初期は無症状のことが多く、浸潤がんに進行すると不正出血や茶色いおりものが多くなるなどの症状が現れます。また、子宮頸がんは生理周期のある若い年齢層に発症率が高いため、出血量や出血の色だけではホルモンバランスによる出血と区別することは困難です。
・ 子宮体がんは40歳後半から発症率が高くなり(若い人にもまれに発症します)、子宮頸がんと違い、多くの場合がんの初期から不正出血を認めます。40歳後半の更年期は生理周期がゆらぐ時期でもあるため、ホルモンバランスによる出血なのか子宮体がんによる出血なのかをきちんと検査することが大切です。
・ 子宮頸管ポリープは子宮の入り口(頸管)から発生するポリープですが、性交渉の刺激や腟の炎症などでポリープの表面から出血することがあります。
・ 子宮内膜ポリープは超音波検査で見つけることができます。悪性を否定するため子宮内膜検査(子宮体がん検査)を行います。子宮内膜ポリープがあると、生理の出血が多かったり、長引いたりする傾向にあります。
・ 子宮筋腫の中でも、子宮内膜(胎児が育つ部屋)に近いところに発生する粘膜下筋腫は、生理の量が多くなったり、生理が長引いたりします。
■ 妊娠に関するもの:着床時の出血(性行為から約3週間前後)、絨毛膜下血腫(妊娠初期)、流産など。
■ 裂傷による場合:性行為などによる外陰部や腟壁の裂傷。
子宮がん検査:子宮頸がんや子宮体がんの検査を行います。不正出血の原因として生命に関わる病気ですので、チェックしておくことが大切です。
超音波検査:子宮や卵巣に出血の原因となる腫瘍の有無をチェックします。
例えば、超音波検査で排卵しないまま残った3㎝前後の卵胞を認めることがあります。この場合、排卵しなかったことが原因でホルモンバランスが崩れ不正出血を起こしたのだと判明します。
おりもの検査:細菌感染により子宮の入り口(びらん部分)がただれ、性行為の刺激で出血することがあります。
性感染症検査:クラミジアや淋菌やトリコモナスの感染によって、子宮の入り口(頸管部分)が炎症を起こして出血することがあります。クラミジアは不正出血の原因以外に下腹部痛や右の季肋部(右の脇腹あたり)痛の原因にもなります。また、卵管炎や骨盤腹膜炎を起こした場合は不妊の原因にもなりますので、きちんと検査をしておきましょう。
妊娠反応検査:性行為から2週間以上経つと尿による妊娠判定が可能です。受精卵は約1週間で子宮内膜に到達し着床を開始します。この時期に出血することがあり、着床時出血と呼ばれています。着床時の出血も含め、妊娠極初期(妊娠5週前後)の出血は「予定の生理日がやや遅れかも」と思う時期に認められるため、生理による出血か妊娠による出血かを区別することが必要です。
血液検査(女性ホルモン検査など):エストロゲン、黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモンの分泌量のチェックをします。また、出血の量が多く、長引いている場合は貧血の検査も行います。
これらの検査の中から原因検索に必要なものを行います。
治療は出血の原因により様々です。
■ ホルモンバランスによるもの:多くの場合は経過を見ることで自然に出血は止まります。しかし、出血期間が長い場合や出血量が多い場合は女性ホルモンの内服薬で出血を止め、その後も継続的に治療を続けます。
■ 炎症(腟炎)を起こしている場合:原因菌に効果のある抗生剤を処方します。
■腫瘍による場合:子宮頸管ポリープは簡単な処置で摘出することが可能です。悪性腫瘍と診断された場合は直ぐに病院へご紹介いたします。
■ 妊娠に関するもの:着床時の出血や妊娠初期の出血の多くは経過観察だけで出血は止まっていきますが、産科の病院での経過観察が必要です。
■ 裂傷による場合:軽度のキズであれば自然に出血は止まりますが、縫合(縫うこと)が必要な場合は病院での治療が必要となります。
生理以外に子宮から不規則な出血が起こる場合、「がん」ではないとはっきり言えるようにしておくことが大切です。そうすれば不正出血があっても慌てなくてすみます。
明確にするためにも定期的な婦人科検診(女性ベーシック検診や横浜市子宮がん検診)をおすすめします。
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