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不正出血

不正出血

その不正出血、放置は危険?
年齢別不正出血の原因・検査・治療をわかりやすく解説

不正出血はカラダからのアラームかもしれません

不正出血とは、生理の時以外に認められる性器からの出血のことを言います。

真っ赤な出血(鮮血)や、茶色い出血、さらに下着に付着程度の点状の出血として認められます。また、出血期間がいつもより長引いたりすることもあります。

生理の時以外に出血があると、「自分の体の中にどんな異常が起きているのだろう」と大変不安になるものです。

いつもと違う出血があったら検査を受けることが大切です。

不正出血は、年代を問わず多くの女性が経験する症状です。 その原因は、ストレスやホルモンバランスの乱れといった一時的なものから、治療が必要な病気が隠れているサインである可能性まで様々です。

「たいしたことないかも」「様子を見よう」と自己判断してしまうと、大切な病気の発見が遅れてしまうこともあります。

原因を正しく知ることが安心への第一歩です。まずはご相談ください。

■年齢別不正出血の原因、検査、治療

思春期(10代)の不正出血

性成熟期(20代・30代)の不正出血

更年期移行期(40代から閉経前)の不正出血

閉経以降の不正出血

婦人科受診すべきサイン

思春期(10代)の不正出血

主な原因:未熟なホルモン軸と機能性出血

思春期は、脳と卵巣を結ぶホルモン分泌の連携システムが未熟なため、周期的な排卵が起こらない無排卵周期が頻繁に見られます。

排卵がないと子宮内膜を安定させる黄体ホルモンが分泌されず、不安定になった内膜が不規則に剥がれ落ちてダラダラとした出血(破綻出血)を引き起こします 。

これは体の成熟過程で起こる生理的な現象ですが、まれにホルモン異常が隠れていることもあるため長期の出血が続く場合は検査が大切です。

検査(診断アプローチ)

  • 問診:初経年齢、月経周期、出血の様子などを詳しく聞きます 。

  • 身体診察:性交渉の経験がなければ、内診は通常行わず、必要な場合のみお腹の上からの超音波(エコー)検査で子宮や卵巣の状態を確認します 。

  • 血液検査(女性ホルモン検査など):エストロゲン、黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモンの分泌量のチェックをします。また、出血の量が多く、長引いている場合は貧血の検査も行います。

治療:生活指導からホルモン療法まで

  • 経過観察と生活指導:出血が軽度で貧血もなければ、バランスの取れた食事や十分な睡眠などの生活指導を行い、自然に周期が整うのを待ちます 。

  • 非ホルモン療法:出血量が多い場合は、止血剤(トラネキサム酸)や貧血に対する鉄剤を用います 。

  • ホルモン療法:出血が続く、量が多いなど生活への影響が大きい場合、低用量ピルや黄体ホルモンの内服薬でホルモン環境を安定させ、出血をコントロールします。これが最も標準的な治療法の一つです

性成熟期(20代・30代)の不正出血

この年代の不正出血は様々な原因で起こります。

多くの場合は一過性のホルモンバランスの変化によるものですが、妊娠の可能性を考慮することが大切です。

それに加え、感染症や子宮の病気、がんのリスクも考えます。

多様な原因:妊娠、ホルモン、器質的疾患、感染症

妊娠に関連する出血

性交渉のある女性の不正出血では、妊娠関連の出血を第一に疑います 。

  • 着床出血:受精卵が子宮内膜に着床する際の少量の出血 。

  • 切迫流産:流産のリスクがある状態。多くの場合妊娠は継続しますが、約15%は自然流産にいたります。

  • 異所性妊娠(子宮外妊娠):受精卵が子宮外に着床する危険な状態で、母体の生命に関わることもあります。不正出血と下腹部痛が主な症状です 。妊娠6週から7週くらいで症状が出ることが多い。

特徴着床出血・妊娠初期の出血通常の月経
時期

月経予定日の数日前〜予定日ごろに起こることが多い 

ほぼ一定の周期(24〜38日)で起こる 

ごく少量から月経程度の量まで様々。一般的には月経より少ないことが多い 

2〜3日目に多く、徐々に減少する 

期間

1〜3日程度で終わることが多いが、ダラダラ続くこともある 

3〜7日間続く 

随伴症状

軽い下腹部痛を伴うことがある。激痛の場合は異常のサイン 

生理痛を伴うことが多い 

ホルモンバランスによるもの

排卵期の出血(中間期出血)

  • 原因:排卵の時期に起こる女性ホルモンの急な変動が原因です。子宮内膜が少しだけ剥がれて、少量の出血が起こります。
  • 特徴:「排卵のサイン」とも言える自然な出血。生理と生理のちょうど中間あたりに2〜3日続くことが多いです。

無排卵性出血

  • 原因:ストレスや環境の変化、過度なダイエットなどでホルモンバランスが乱れ、排卵がうまくいかないことで起こります。
  • 特徴:不正出血の中で最も多い原因の一つ。生理が長引いたり、周期がバラバラになったりします。
器質的疾患(構造的な問題)

子宮頸がん:若い世代に多く、初期は無症状

  • 主な症状:初期はほとんど症状がありません。進行すると、不正出血(特に性交渉後の出血)、茶色っぽいおりもの、水っぽいおりものが増えるなどの症状が現れます。
  • 特徴と注意点:
    • 20代~40代の若い世代での発症率が高いがんです。
    • 生理周期がある年代では、症状が出ても「生理不順かな?」と見過ごされがちです。初期段階では自覚症状がないため、定期的な「子宮頸がん検診」が非常に重要になります。

子宮頚管ポリープ:良性のできもの

  • 主な症状:性交渉の刺激や、腟の炎症などがきっかけで出血することがあります。
  • 特徴と注意点:
    • 子宮の入り口(子宮頸管)にできる、キノコ状の良性のできものです。
    • 不正出血の原因として頻度が高いですが、がんとの区別のために検査することもあります。

子宮内膜ポリープ:生理が重くなる原因に

  • 主な症状:生理の出血量が多くなる(過多月経)、生理がだらだらと長く続く(過長月経)、不正出血などがみられます。
  • 特徴と注意点:
    • 子宮の内側(内膜)にできるポリープです。超音波検査で発見できます。
    • 不妊の原因になることもあり、悪性でないことを確認するために子宮内の検査(子宮体がん検査)を行うことがあります。

子宮筋腫:できる場所で症状が変わる

  • 主な症状:特に子宮の内側に近い「粘膜下筋腫」の場合、生理の量が多くなったり、生理期間が長引いたりします。不正出血や貧血、痛みの原因になることもあります。
  • 特徴と注意点:
    • 子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、多くの成人女性に見られます。
    • 筋腫ができる場所や大きさによって症状は様々で、無症状の場合も少なくありません。
感染症と炎症

クラミジア、淋菌などの性感染症(STI)は、子宮頸管に炎症を起こし、特に性交渉後の出血(接触出血)の原因となります 。無症状のことも多いため注意が必要です 

トリコモナスは性感染症の中で最も症状が出やすく、黄色いおりものが特徴です。

ふだん腟の中はデーデルライン杆菌という菌によって酸性に保たれ、他の病原菌の増殖を抑えています。

これを腟の自浄作用(じじょうさよう)と呼びます。性交渉やストレスなどにより、この自浄作用が破綻すると腟内や子宮の入り口に菌が増殖して出血しやすい状態になります。

検査

  • 子宮がん検査:子宮頸がんや子宮体がんの検査を行います。不正出血の原因として生命に関わる病気ですので、チェックしておくことが大切です。
  • 超音波検査:子宮や卵巣に出血の原因となる腫瘍の有無をチェックします。

    例えば、超音波検査で排卵しないまま残った3㎝前後の卵胞を認めることがあります。この場合、排卵しなかったことが原因でホルモンバランスが崩れ不正出血を起こしたのだと判明します。

  • おりもの検査:細菌感染により子宮の入り口(びらん部分)がただれ、性行為の刺激で出血することがあります。

  • 性感染症検査:クラミジアや淋菌やトリコモナスの感染によって、子宮の入り口(頸管部分)が炎症を起こして出血することがあります。クラミジアは不正出血の原因以外に下腹部痛や右の季肋部(右の脇腹あたり)痛の原因にもなります。また、卵管炎や骨盤腹膜炎を起こした場合は不妊の原因にもなりますので、きちんと検査をしておきましょう。

  • 妊娠反応検査:性行為から2週間以上経つと尿による妊娠判定が可能です。受精卵は約2週間で子宮内膜に着床を開始します。この時期に出血することがあり、着床時出血と呼ばれています。着床時の出血も含め、妊娠極初期(妊娠5週前後)の出血は「予定の生理日がやや遅れかも」と思う時期に認められるため、生理による出血か妊娠による出血かを区別することが必要です。
  • 血液検査(女性ホルモン検査など):エストロゲン、黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモンの分泌量のチェックをします。また、出血の量が多く、長引いている場合は貧血の検査も行います。

治療

■ ホルモンバランスによるもの:多くの場合は経過を見ることで自然に出血は止まります。しかし、出血期間が長い場合や出血量が多い場合は女性ホルモンの内服薬で出血を止め、その後も継続的に治療を続けます。

■ 炎症(腟炎)を起こしている場合:原因菌に効果のある抗生剤を処方します。

■腫瘍による場合:子宮頸管ポリープは簡単な処置で摘出することが可能です。悪性腫瘍と診断された場合は直ぐに病院へご紹介いたします。

■ 妊娠に関するもの:着床時の出血や妊娠初期の出血の多くは経過観察だけで出血は止まっていきますが、産科の病院での経過観察が必要です。

更年期移行期(40代から閉経前)の不正出血

この年代は卵巣機能が低下しホルモンが揺らぐため不正出血が起こりやすいですが、同時に子宮体がんなどの悪性腫瘍のリスクが顕著に増加するため、「更年期だから」という自己判断はとても危険です 

主な原因

ホルモンバランスによるものと悪性腫瘍

■正常な状態(性成熟期):エストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンが、シーそのようにバランスを取ってつり合っている状態。

■問題が起きる状態(閉経前期):排卵が起こらない → プロゲステロンが分泌されない → エストロゲンだけが働いている状態。

  • エストロゲン:子宮内膜を厚くする(アクセル役)
  • プロゲステロン:エストロゲンの作用を調整する(ブレーキ役)

更年期移行期では無排卵に伴うエストロゲン優位状態による機能性出血の頻度が高いものの、特に注意すべきは子宮内膜における器質的病変の存在です。

  • 子宮内膜増殖症:子宮体がんの前がん病変。ホルモンバランスの乱れにより子宮内膜が異常に厚くなる病気で、不正出血が主な症状です 。特に異型子宮内膜増殖症は0期の子宮体がんと考えられ、手術が必要です。
  • 子宮体がん:子宮内膜から発生するがんで、40代後半からリスクが上昇します 。患者の90%以上が初期症状として不正出血を経験するため、少量でも軽視は禁物です 。
子宮体がんの主なリスク因子

肥満 

妊娠・出産経験がない、または少ない 

閉経が遅い 

月経不順(特に多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の既往) 

糖尿病、高血圧 

乳がん治療薬(タモキシフェン)の服用歴 

器質的疾患(構造的な問題)

子宮頸がん:若い世代に多いが、更年期にも認められることがある

  • 主な症状:初期はほとんど症状がありません。進行すると、不正出血(特に性交渉後の出血)、茶色っぽいおりもの、水っぽいおりものが増えるなどの症状が現れます。
  • 特徴と注意点:
    • 20代~40代の若い世代での発症率が高いがんですが、更年期にも認められます。

子宮頚管ポリープ:良性のできもの

  • 主な症状:性交渉の刺激や、腟の炎症などがきっかけで出血することがあります。
  • 特徴と注意点:
    • 子宮の入り口(子宮頸管)にできる、キノコ状の良性のできものです。
    • 不正出血の原因として頻度が高いですが、がんとの区別のために検査することもあります。

子宮内膜ポリープ:生理が重くなる原因に

  • 主な症状:生理の出血量が多くなる(過多月経)、生理がだらだらと長く続く(過長月経)、不正出血などがみられます。
  • 特徴と注意点:
    • 子宮の内側(内膜)にできるポリープです。超音波検査で発見できます。
    • 悪性でないことを確認するために子宮内の検査(子宮体がん検査)を行うことがあります。

子宮筋腫:できる場所で症状が変わる

  • 主な症状:特に子宮の内側に近い「粘膜下筋腫」の場合、生理の量が多くなったり、生理期間が長引いたりします。不正出血や貧血、痛みの原因になることもあります。
  • 特徴と注意点:
    • 子宮の筋肉にできる良性の腫瘍で、多くの成人女性に見られます。
    • 筋腫ができる場所や大きさによって症状は様々で、無症状の場合も少なくありません。

検査

  • 子宮がん検査:子宮頸がんや子宮体がんの検査を行います。不正出血の原因として生命に関わる病気ですので、チェックしておくことが大切です。
  • 超音波検査:子宮や卵巣に出血の原因となる腫瘍の有無をチェックします。

    例えば、超音波検査で排卵しないまま残った3㎝前後の卵胞を認めることがあります。この場合、排卵しなかったことが原因でホルモンバランスが崩れ不正出血を起こしたのだと判明します。

  • 血液検査(女性ホルモン検査など):エストロゲン、黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモンの分泌量のチェックをします。また、出血の量が多く、長引いている場合は貧血の検査も行います。

治療

  • ホルモンバランスによるもの:多くの場合は経過を見ることで自然に出血は止まります。しかし、出血期間が長い場合や出血量が多い場合は止血剤や女性ホルモンの内服薬で出血を止め、その後も継続的に治療を続けます。
  • 炎症(腟炎)を起こしている場合:原因菌に効果のある抗生剤を処方します。
  • 腫瘍による場合:子宮頸管ポリープは簡単な処置で摘出することが可能です。悪性腫瘍と診断された場合は直ぐに病院へご紹介いたします。​

閉経以降の不正出血

閉経後(最後の月経から1年以上経過後)に一度でも出血があった場合、それは「閉経後出血」と呼ばれ、多くの場合に精密検査が必要な異常サインです 。

一般的な原因

閉経後出血で最も頻度が高い原因は、女性ホルモンの欠乏で腟粘膜が薄く弱くなる萎縮性腟炎です 。

しかし、約10%に子宮体がんが見つかるというデータもあり、がんの否定が診察の最優先事項となります 。

検査

  • おりもの検査細菌感染により腟の中ががただれ、少しの刺激で出血することがあります。
  • 子宮がん検査:子宮頸がんや子宮体がんの検査を行います。不正出血の原因として生命に関わる病気ですので、チェックしておくことが大切です。
  • 超音波検査:子宮や卵巣に出血の原因となる腫瘍の有無をチェックします。

治療

  • 萎縮性腟炎:ごく低用量のエストロゲンが含まれた腟錠を局所的に使用する治療が効果的です 。

  • 子宮体がん:標準治療は子宮、卵巣、卵管を摘出する手術です 。

婦人科受診すべきサイン

以下の場合は速やかに受診してください。

危険なサイン・受診の目安 チェックリスト

☐ 閉経後(1年以上月経がない)に、一度でも出血があった 

☐ 妊娠の可能性がある出血

☐ 出血に、我慢できないほどの強い腹痛や発熱を伴う 

☐ 出血量が非常に多い(例:昼用ナプキンが1時間もたない) 

☐ 出血が2週間以上ダラダラと続いている 

☐ 性交渉のたびに出血する 

☐ めまい、立ちくらみなど、貧血を疑う症状がある 

診察で伝えるべきこと

婦人科受診 準備チェックリスト

☐ 最終月経開始日:一番最近の月経が始まった日 

☐ 普段の月経周期と期間:何日周期で来て、何日間続く

☐ 不正出血の詳細:いつから、どのくらい、量、色、性状など 

☐ その他の症状:腹痛、腰痛、発熱、おりものの変化など 

☐ 性交渉について:最近の性交渉の有無、性交時の痛みや出血の有無 

☐ 既往歴と服用中の薬 

 

不正出血はありふれた症状ですが、その背景は年代によって大きく異なります。ご自身の年代で考えられるリスクや検査・治療法を正しく理解し、体からのサインを見逃さず、適切なタイミングで医療機関を受診することが、健康で安心な毎日を送るための鍵となります。

  診療日 / 診療時間

診療日
 
午前××
午後××
診療時間

午前 10:00~13:30
午後 14:30~18:30
【初診/再診】の受付時間
午前診療は12:45まで
午後診療は18:00まで

となります。

土曜日の初診

お電話ご予約ください。
(他の曜日は予約不要です)
予約受付時間は診療日の
10:00~13:30
15:00~18:30

休診日

木曜日・日曜日・祝日

   アクセス

住所

〒222-0033
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