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子宮頸がん検査とは

子宮頸がん検査(子宮頸がん検診)とは?何をする検査か、痛み・費用・結果まで解説

最終更新日2026年8月15日

子宮頸がん検査をイラスト

子宮頸がん検査(子宮頸がん検診)は、子宮の入口である子宮頸部の細胞や、高リスク型HPVの有無を調べ、がんになる前の変化を早い段階で見つけるための検査です。

内診台で子宮の入口を確認し、専用のブラシで表面を軽くこすって検体を採取します。採取そのものは1〜2分程度です。多くの方は軽い違和感程度ですが、痛みの感じ方には個人差があります。不安のある方は、検査の前に遠慮なくお伝えください。

日本臨床細胞学会 細胞診専門医の院長が、はじめて子宮頸がん検診を受ける方の疑問にお答えします。当日の流れ、痛み、生理中の受診、細胞診と組織診の違い、HPV検査、費用、結果が出るまでの日数についてご説明します。

60秒でわかる子宮頸がん検査

  • 子宮の入口を専用ブラシで軽くこすり、細胞を採取します

  • 採取そのものは1〜2分程度です

  • 多くは軽い違和感程度ですが、痛みの感じ方には個人差があります

  • 生理中、とくに出血量の多い日は避けてください

  • 結果は細胞診で約2週間、HPV検査で約2週間ほどでご説明できます

  • 当院は予約不要です(土曜日の初診のみ、お電話でご予約ください)

子宮頸がん検査は何を調べる検査ですか

 症状が出る前の変化を見つけるための検査です

子宮頸がんは、初期にはほとんど症状がありません。不正出血などの症状が出てから受診した場合、すでに進行していることも少なくありません。

子宮頸がん検査は、まだ症状が何もない段階で、子宮頸がんや、その前の段階である子宮頸部異形成(前がん病変)を見つけることを目的としています。

前がん病変の段階で見つかれば、子宮を残したまま治療できることがほとんどです。当院では日帰りのCO2レーザー治療を行っています。

子宮頸部異形成のレーザー治療について

この検査でわかること・わからないこと

この検査でわかるのは、子宮の入口(子宮頸部)の状態だけです。

  • わかること:子宮頸部の細胞の異常

  • わからないこと:子宮体がん、卵巣がん、子宮筋腫、子宮内膜症など

子宮頸がん検診で子宮体がんや卵巣がんを調べることはできません。超音波(エコー)検査も、子宮頸がん検診の代わりにはなりません。子宮や卵巣全体の状態も確認したい方は、別途ご相談ください。

検査当日の流れ

受付からお会計まで、5つのステップ

① 受付・問診票の記入

受付で「子宮頸がんの検査を受けたい」とお伝えください。横浜市の検診をご希望の方は「横浜市のがん検診を受けたい」とお伝えいただければ、検診票(問診票)をお渡しします。用紙は当院でご用意しています。

② 内診台に上がります

下着を外して内診台に座っていただきます。カーテンで仕切られており、お体の上にも布をかけます。

③ 腟鏡(クスコ)で子宮の入口を確認します

腟鏡という器具を入れて、子宮の入口が見える状態にします。冷たさや、押される感じがすることがあります。

④ 専用ブラシで細胞を採取します

子宮の入口の表面を、専用のブラシで軽くこすって細胞を採取します。ここが検査の本体で、1〜2分程度で終わります。

⑤ 終了・お会計

身支度を整えていただき、医師が説明をして終了です。お会計へ。

服装について

上下が分かれた服装で、下だけ脱ぎやすいものがおすすめです。スカートやワンピースでも構いません。ストッキングやタイツは脱いでいただきます。

検査のあとの出血について

細胞をブラシでこすり取るため、検査後に少量の出血や、おりものに血が混じることがあります。多くは1〜3日で自然に止まります。当日はおりものシートをお持ちいただくと安心です。

 痛みはありますか

「まったく痛みはありません」と言い切ることはできません。多くの方は「少し押される感じ」「軽くこすられる感じ」とおっしゃいますが、感じ方には個人差があります。

痛みを感じやすい方

  • 緊張が強い方、内診がはじめての方

  • 性交渉の経験がない方

  • 閉経後で、腟の粘膜が乾燥しやすくなっている方

  • 腟炎などで炎症がある方

不安な方は、検査の前にお伝えください

細めの腟鏡を使う、声をかけながら進めるなど、できる配慮をいたします。「痛みが心配です」「はじめてです」の一言で構いませんので、遠慮なくお伝えください。途中で中止することもできます。

  生理中でも受けられますか

出血量が多い日は避けてください。血液が多く混じると細胞を正しく判定できず、「判定不能」となって再検査が必要になることがあります。

生理の終わりかけで、ごく少量であれば検査できる場合もあります。判断に迷うときは、来院時に受付でお申し出ください。

細胞診と組織診は何が違うのですか

  • 子宮頸部の検査には、主に「細胞診」と「組織診」があります。
  • いちばん大きな違いは、検査の役割です。
    • 細胞診
      • 異常の疑いがある方を広く見つける検査
      • 役割は「ふるい分け(スクリーニング)」
      • 子宮頸がん検診で、まず行われます
    • 組織診
      • 本当に病変があるか、どの程度進んでいるかを調べる検査
      • 役割は「確定診断」
      • 細胞診で異常を指摘された場合に、精密検査として行われます
  • 一般的な検査の流れは、
    子宮頸がん検診(細胞診)→ 異常があれば精密検査(組織診)です。

まずは結論 ―「役割」が違います

子宮頸部の検査には、細胞診と組織診の2つがあります。名前は似ていますが、目的も、調べ方も、わかることも異なります。

 細胞診:まず受ける「ふるい分け」の検査

採取した細胞を、一人ひとり顕微鏡で観察し、細胞の形の変化(異型)を調べます。子宮がん検査・検診といえば、一般的にはこの細胞診を指します。

結果はベセスダ分類で報告されます。NILMは異常なし、ASC-USやLSILなどは何らかの所見があることを示します。

当院はLBC法(液状化細胞診)を採用しています

採取した細胞を専用の保存液に入れて標本を作る方法です。従来法に比べて血液や粘液の混入が少なく、細胞の重なりも解消されるため、より精度の高い判定ができます。同じ検体でHPV検査を追加することもできます。

組織診(コルポスコピー+生検):異常を指摘されたあとの「確定診断」

子宮の入口に酢酸をつけて病変を白く浮き上がらせ、コルポスコープという拡大鏡で観察しながら、白く変色した部分の組織を米粒の3分の1ほどの大きさで数か所採取します。採取した部分の組織構造を調べ、CIN(異形成)の程度や、浸潤の有無を評価します。

検査時間は5分程度です。少量の出血や軽い痛みを伴うことがあります。当院で行えますので、精密検査のために他院へ移っていただく必要はありません

子宮頸がん検査で「要精密検査」と言われたら

細胞診と組織診の違いのまとめ

項目

細胞診

組織診(生検)

目的

ふるい分け(スクリーニング)

確定診断

採取のしかた

表面をブラシ等でこすり、はがれた細胞を集める(擦過)

あやしい部分の組織を一部つまみ取る(生検)

顕微鏡で見るもの

バラバラになった個々の細胞

組織の切片(細胞の並び方・層構造)

わかること

異常な細胞の有無・疑いの程度

病変の深さ・広がり、基底膜を越えるか(確定)

主な結果

ベセスダ分類(NILMASC-USLSILHSIL など)

CIN13・上皮内・浸潤癌 など

位置づけ

まず受ける検診の検査

異常を指摘されたあとの精密検査

からだへの負担

短時間・痛みはごく軽い

少量の出血や軽い痛みを伴うことがある

HPV検査はどんな検査ですか

子宮頸がんのほとんどは、高リスク型HPV(ヒトパピローマウイルス)の持続的な感染が原因です。HPV検査は、細胞の形ではなく、そのウイルスに感染しているかどうかを直接調べます。採取のしかたは細胞診とまったく同じで、追加の痛みはありません。

 HPV検査には2つの使い方があります

① 検診そのものとして(横浜市の30〜60歳の方)

横浜市は令和7年1月から、全国に先駆けて30〜60歳を対象に「HPV検査単独法」を導入しました。この年齢の方の市の検診は、細胞診ではなくHPV検査から始まります。

② 細胞診で「ASC-US」と判定されたときの追加検査として

ASC-USは「軽度の細胞の変化があるが、判断がつきにくい」という判定です。このとき高リスク型HPVの有無を調べることで、精密検査に進むべきか、一定期間後の再検査でよいかを判断します。

ASC-USについて詳しくはこちら

HPV陽性は「がん」という意味ではありません

高リスク型HPVは、性交渉の経験がある女性の多くが一度は感染する、ありふれたウイルスです。感染しても、多くは自分の免疫の力で自然に排除されます。

HPV陽性という結果は「高リスク型HPVが検出された」という意味であり、異形成やがんがあると診断されたわけではありません。ウイルスが長く居座った一部の方で、年単位の時間をかけて異形成に進むことがあります。だからこそ、その後の経過を確認していくことが大切なのです。

HPV(ヒトパピローマウイルス)について詳しくはこちら

結果はいつ、どのように分かりますか

細胞診は約2週間後にご説明できます。結果はご来院のうえ、直接お話しします。

結果に応じて、次に行うことが変わります

結果

次に行うこと

細胞診 NILM / HPV検査 陰性

次回の検診まで経過をみます

細胞診 ASC-US

HPV検査で判断します(陰性なら一定期間後の再検査、陽性なら組織診)

細胞診 LSIL・ASC-H・HSILなど

コルポスコピー・組織診(精密検査)

HPV陽性・細胞診 異常なし(要追跡検査)

1年後にもう一度HPV検査。市から受診券が届いたら3か月以内にお受けください

HPV陽性・細胞診 異常あり

速やかに精密検査

当院では、その日のうちに精密検査まで行えます

異常が見つかった場合、結果をお話ししたその場で精密検査(組織診)を行うことができます。他の医療機関を受診し直していただく必要はありません。異形成が見つかった場合の日帰りCO2レーザー治療まで、当院で一貫して対応しています。

※妊娠中の方の子宮頸がん検査は当院では行えませんので、妊婦健診でのかかり付け医にご相談下さい

よくあるご質問

 生理中でも受けられますか?

出血量が多い日は避けてください。血液が混じると判定できず、再検査になることがあります。終わりかけのごく少量であれば受けられる場合もありますので、ご相談ください。

性交渉の経験がなくても受けたほうがよいですか?

子宮頸がんの原因となるHPVは、主に性交渉によって感染します。性交渉の経験が一度もない方は感染の機会がほとんどないため、検診の必要性は高くありません。ご心配な場合はご相談ください。

妊娠中でも受けられますか?

当院では、妊娠中の方の子宮頸がん検査は行っておりません。妊婦健診を受けている、かかりつけの医療機関にご相談ください。

現在当院で異形成の経過観察中でご妊娠された場合は総合病院での妊婦健診をおすすめしております。紹介状をお書きしますのでご来院ください。

HPVワクチンを接種していても検診は必要ですか?

必要です。HPVワクチンは子宮頸がんの原因となる主要な型を防ぎますが、すべての高リスク型を防げるわけではありません。接種された方も、定期的な検診を続けましょう。

検査のあとに出血しましたが、大丈夫ですか?

少量の出血は細胞を採取した部分からのもので、多くは1〜3日で自然に止まります。生理と同じくらいの量が続く場合や、数日たっても止まらない場合はご連絡ください。

結果は何日で分かりますか?

細胞診は約2週間です。結果はご来院のうえ、直接ご説明します。また、精密検査(組織検査)が必要な場合は同日に検査が可能です。結果を聞きに来られるときは念のため生理中以外にしましょう。

子宮体がんや卵巣がんも一緒に分かりますか?

分かりません。子宮頸がん検査でわかるのは、子宮の入口(子宮頸部)の状態だけです。子宮体がんや卵巣の状態を調べるには、別の検査が必要です。

子宮体癌について詳しくはこちら

「異常あり」と言われました。がんということですか?

いいえ。検診で指摘される所見の多くは、がんそのものではなく、前がん病変である子宮頸部異形成の疑い、あるいは判定を保留する所見です。結果に応じて次の検査を行い、確認していきます。

子宮頸がんについて詳しく / 子宮頸部異形成(CIN)について / HPVワクチンの有効性(院長コラム)

この記事の執筆・監修

入江 琢也   

医学博士(慶應義塾大学)/日本産科婦人科学会 専門医/日本臨床細胞学会 細胞診専門医

慶應義塾大学病院で婦人科腫瘍を、けいゆう病院で産婦人科一般を担当してまいりました。細胞診専門医として、当院で採取した検体の結果は院長自身が確認しています。

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  診療日 / 診療時間

診療日
 
午前××
午後××
診療時間

午前 10:00~13:30
午後 14:30~18:30
【初診/再診】の受付時間
午前診療は12:45まで
午後診療は18:00まで

となります。

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