新横浜駅徒歩1分の婦人科クリニック 低用量ピル・子宮頸がん検査・生理のお悩み検査・治療

横浜市港北区新横浜3-6-1 新横浜SRビル5階
JR/地下鉄ブルーライン
新横浜駅 徒歩1分
045-471-3385
最終更新日2026年8月4日
子宮頸がん検診の結果に「LSIL」という見慣れないアルファベットが並んでいて、不安な気持ちでこのページにたどり着かれた方が多いと思います。
最初にお伝えします。LSILはがんではありません。そして、その多くは治療をしなくても自然に消えていきます。
ただし「自然に治ることが多い」と「何もしなくてよい」は違います。この2つの違いを、婦人科腫瘍を専門としてきた院長が、できるだけ噛みくだいてご説明します。
LSILは Low-grade Squamous Intraepithelial Lesion の略で、日本語では「軽度扁平上皮内病変」と訳します。院内では「エルーシル」と読んでいます。
子宮頸がん検診では、子宮の入り口(子宮頸部)の細胞をブラシでこすり取り、顕微鏡で形を見ます。これが細胞診です。その結果を世界共通の様式(ベセスダシステム)で分類したときの、ひとつの区分がLSILです。
「病変」という言葉が強く響くかもしれませんが、医学用語としては“細胞に変化がある状態”という意味であり、腫瘍やがんを指す言葉ではありません。
お手元の結果票に「クラスIIIa」と書かれている方もいらっしゃいます。これは古い分類(日母分類)での表記で、現在のLSIL(軽度異形成の疑い)とほぼ同じ範囲を指します。
いいえ、がんではありません。また「がんの一歩手前」でもありません。
子宮頸がんは、HPV感染 → 軽度異形成(CIN1) → 中等度異形成(CIN2) → 高度異形成・上皮内がん(CIN3) → 浸潤がん、という長い階段を、通常は数年もかけて進展していきます。LSILが示すのは、その一番下の段にあたる変化です。
検診結果ごとの位置づけを整理すると、次のようになります。
※ NILM以外は、精密検査で確認します。
細胞診は、剥がれ落ちた細胞の形から状態を「推定」する検査です。実際の病変の広がりや深さまでは分かりません。
そのため、LSILと判定された方を組織診まで進めると、実際には正常だった方もいれば、逆にCIN2以上の病変が見つかる方もいらっしゃいます。この“取りこぼし”を防ぐことも、精密検査の目的です。
LSILのほぼすべては、HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって起こります。
HPVは、性交渉の経験がある女性の約8割が生涯に一度は感染するといわれる、ごくありふれたウイルスです。感染は不潔さや性行動の多さの証明ではありませんし、パートナーが一人であっても起こります。
感染しても、ほとんどの方は免疫の力で2年以内にHPVは自然に排除されます。
問題になるのは、排除されずに感染が続く場合です。日本人女性では、とくにハイリスク型と呼ばれるHPV16・18・31・33・35・45・52・58型が持続すると、異形成が進みやすいことが分かっています。
つまり大切なのは「感染したかどうか」ではなく、「持続していないかどうかを見届けること」です。
はい。多くは自然に治ります。
組織診で軽度異形成(CIN1)と確定した場合の経過は、次のように報告されています。
国内の多施設共同研究では、CIN1が5年以内にCIN3へ進む割合は、HPV16・18・31・33・35・45・52・58型のいずれかが陽性の場合は約16.6%、これらが陰性の場合は約3.3%と、5倍前後の差があると報告されています。
同じ「CIN1」でも、見通しは一律ではありません。だからこそ当院では、必要な方にHPVタイピング検査(型を調べる検査)をご提案し、通院間隔を一人ひとりに合わせて決めています。
LSILの方は、コルポスコピー(腟拡大鏡診)+狙い組織診に進みます。
ASC-USの場合はまずHPV検査で振り分けを行いますが、LSILは軽度異形成が疑われている段階のため、HPV検査を挟まずに直接この精密検査を行うのが標準です。
子宮の入り口を拡大鏡で観察します。
酢酸を塗ると、異形成のある部分だけが白く浮かび上がります。
その部分から米粒ほどの組織を採取し(狙い組織診)、顕微鏡で診断をつけます。
※ 月経中は検査を避けてください。妊娠中の方の子宮頸部の検査は当院では行っておりませんので、妊婦健診のかかりつけ医にご相談ください。
CIN1は、原則として治療をせず経過観察を行います。これは国内外のガイドラインで一致した方針です。
通院の間隔は、次のようにしておます。
いいえ。CIN1は原則として治療の対象ではありません。
CIN1に対して治療を推奨しているものはありません。
日本のガイドラインでは、CIN2も基本的には経過観察(症例によって治療を容認)、CIN3が治療の対象と整理されています。
当院では、治療が必要と判断された方に対し、日帰りのCO₂レーザー蒸散術を行っています。円錐切除術と異なり子宮頸管の形をほぼ温存できるため、将来の妊娠・出産への影響(早産リスクなど)を抑えられるのが利点です。
HPVは頸部の腺の落ち込み(腺陰窩)にも入り込むため、蒸散は表面を焼くだけでは足りず、5mmの深さまで確実に到達させる必要があります。当院ではこの深度を厳守し、再発を抑えることを重視しています。
ただし繰り返しますが、「LSILと言われたからレーザー」ではありません。まず正しく診断すること。治療の話は、その後です。
日常的な制限はありません。ただし組織診の後、出血が落ち着くまで(およそ3日間)はお控えください。
LSILという状態そのものが「うつる病気」ではありません。原因となるHPVは非常にありふれたウイルスで、多くの成人がすでに感染と排除を経験しています。どちらかを責める必要はまったくありません。パートナーの方に検査や治療が必要になることも、通常はありません。
CIN1の段階で妊活を遅らせる必要はまったくありません。経過観察は妊娠中も継続できます。将来の妊娠を考えている方こそ、頸管を温存できる段階で状態を把握しておくことに意味があります。
すでに感染している型には効果がありませんが、まだ感染していない型を防ぐ効果は期待できます。また、治療を受けた方の再発予防に有用であるという報告もあります。当院ではキャッチアップ接種にも対応しています。
人間ドック・横浜市の検診結果票(LSIL等)をお持ちください。当院で受けた検診でなくても精密検査を行います。
予約は不要です(土曜日の初診のみお電話でご予約ください)。
コルポスコピー・組織診は、すべて院長が担当します。
治療が必要になった場合も、CO₂レーザー蒸散術まで当院で完結できます。円錐切除など入院を要する治療が必要な場合は、連携医療機関へ速やかにご紹介します。
Q. LSILはがんですか?
A. いいえ、がんではありません。HPV感染にともなう軽い細胞の変化で、組織検査では軽度異形成(CIN1)に相当することが多い状態です。
Q. LSILは放っておいても自然に治りますか?
A. CIN1の約60%は2年以内に自然に消えます。ただし約10%は5年以内にCIN2・CIN3へ進むため、「放置」ではなく「経過観察」が必要です。
Q. LSILと言われたら、次に何をすればよいですか?
A. コルポスコピー(腟拡大鏡診)と狙い組織診を受けてください。LSILは細胞診結果で、細胞診は推定検査のため、組織を調べて確定診断をつける必要があります。
Q. LSILとASC-USはどう違いますか?
A. ASC-USは正常か異形成か判断がつかないグレーゾーンで、まずHPV検査を行います。LSILは軽度異形成が疑われる状態で、HPV検査を挟まず直接コルポスコピーと組織診に進みます。
Q. LSILで手術やレーザー治療は必要ですか?
A. 原則として不要です。CIN1は治療せず経過観察するのが国内外共通の方針で、治療を検討するのは病変が2年以上持続する場合やCIN2以上に進んだ場合です。
Q. LSILと言われましたが、妊娠しても大丈夫ですか?
A. 問題ありません。CIN1で妊娠をあきらめる必要はなく、経過観察は妊娠中も続けられます。(当院では経過観察できませんので、病院へ紹介をします)
Q. 精密検査は痛いですか?費用はいくらですか?
A. 観察と酢酸塗布に痛みはなく、組織採取の瞬間にチクッとする程度です。麻酔は不要で5分程度、費用は保険3割負担で5,000円前後が目安です。
日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会『産婦人科診療ガイドライン-婦人科外来編』CQ203/CQ204/CQ205
ベセスダシステム2001準拠 子宮頸部細胞診報告様式
子宮頸癌取扱い規約
CIN1/2の自然経過とHPVタイピングに関する国内多施設共同コホート研究
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
| 午後 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ | × |
午前 10:00~13:30
午後 14:30~18:30
【初診/再診】の受付時間
午前診療は12:45まで
午後診療は18:00まで
となります。
お電話でご予約ください。
(他の曜日は予約不要です)
予約受付時間は診療日の
10:00~13:30
15:00~18:30
木曜日・日曜日・祝日
〒222-0033
神奈川県横浜市港北区新横浜3-6-1SRビル5階
新横浜駅 徒歩1分
※JR新横浜駅
北口改札を出て右に曲がり『横浜アリーナ方面出口』階段を降りたらすぐ正面のビル
※横浜市営地下鉄ブルーライン新横浜駅
『出口3A』のエスカレーターを登ったら左のビル
●デイリーヤマザキが1階にあります。